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2006年6月28日

学校の安全(防犯)管理は・・・ 大丈夫ですか?

文部科学省(スポーツ・青少年局)では、6月21日に平成17年3月31日現在での「学校の安全管理の取組状況に関する調査」を公表いたしました。

 調査項目は19項目からなり、 
(1) 防犯マニュアルの活用  (2) 教職員の安全対応能力の向上を図るための取組
(3) 子どもの安全対応能力の向上を図るための取組  (4) 安全点検の実施
(5) 通学路の安全点検の実施  (6) 通学安全マップの作成
(7) 防犯ブザー(防犯ベル)の子どもへの配布
(8) 家庭や地域の関係機関・団体との間で、協力要請や情報交換を行うための会議の開催
(9) 地域のボランティアによる学校内外の巡回・警備
(10) 地域の警察と連携をとる体制の整備
(11) 学校警察連絡協議会の場を活用した連携体制の整備 
(12) 学校の敷地内への不審者の侵入防止のための対応
(13) 学校の敷地内への不審者の発見・排除のための対応
(14) 校舎内への不審者の侵入防止のための対応
(15) 学校へ不審者が侵入するなどの緊急時に備えた対応
(16) 警備員の配置  (17) 防犯監視システムの整備  (18) 通報システムの整備
(19) 安全を守るための器具の整備

 特に学校備品・設備予算のハード面での(7)、(17)、((18))、(19)とソフト面の(2)の防犯訓練について小学校、中学校のみについてデータを見ますと

  1. (7) 防犯ブザー(防犯ベル)の子どもへの配布または貸与の状況は(単位は%です)
      全国 国立 公立 私立
    小学校 69.5 60.3 69.8 37.7
    中学校 43.8 27.6 45.5 19.2
    ということで、国立、私立は全国平均を下回っています。
  2. (17) 防犯監視システムの整備の中の「防犯カメラの設置」を見ると
      全国 国立 公立 私立
    小学校 19.9 90.4 19.4 61.7
    中学校 20.6 86.8 17.7 57.0
    ということで、公立は大幅に全国平均を下回っています。
  3. (19) 安全を守るための器具の整備の中の「さすまた」を見ると
      全国 国立 公立 私立
    小学校 81.7 87.7 81.8 69.4
    中学校 68.7 82.9 69.5 54.9
    ということで、私立は大幅に全国平均を下回っています。
  4. ソフト面の (2) 教職員の安全対応能力の向上を図るための取組の「防犯訓練」を見てみると平成16年度実施したデータとして
      全国 国立 公立 私立
    小学校 85.9 95.9 86.0 61.7
    中学校 62.6 80.3 64.6 31.3

    平成17年度に実施予定として
      全国 国立 公立 私立
    小学校 95.8 97.3 95.9 82.0
    中学校 82.1 86.8 84.1 51.8
    ということで、私立は大幅に全国平均を下回っています。

 このデータを見る限り、前回調査に比べて防犯教育に取り組む学校が増えておりますが、果たしてこの数字で大丈夫なのでしょうか?
三位一体の改革は児童や生徒の安全管理まで脅かしていないのでしょうか?
大変疑問に思っています。
設置者が真の防犯教育をし、責任を問われる事態にならないように願いたいものです。

(吉田哲平研究員)

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