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トピックス 幼児教育

2007年6月13日

イタリア レッジョ・エミリア市の幼児教育の紹介と幼児の視点からのデザインを考えるイベントを開催

 東京港区の汐留地区にShiodomeクリエイティブ・センターが昨年12月にグランドオープンしました。デザインを切り口に、日本とイタリアの文化とビジネスの交流拠点となることを目指し、デザインやアートはもちろん、技術、産業、食、教育といった面からも複合的に、常に最新のイタリアと日本の接点を考えていこうとしています。学研教育総合研究所もその活動を応援していきます。

 “デザインやアートを通して、子どもの無限の可能性を引き出す”をテーマに今回レッジョ・アプローチと子どもアート&デザインRDC(Research and Development Center)プロジェクトが発足しました。「レッジョ・アプローチ」と呼ばれ、世界的な評価を得ているイタリア、レッジョ・エミリア市の先進的な幼児教育手法に基づき、子どもの目線に立ったおもちゃ遊び、空間作り、家具、学習プログラムやセミナーなどの開発、ペタゴジスタ(教育専門家)、アトリエリスタ(美術専門家)の育成などを行っていきます。賛同いただける企業や行政機関、施設を募集しています。*詳しくは、Shiodomeitaliaクリエイティブ・センター Fax03-3433-8653へ。

5月1日(火)~5月6日(日)連休の後半に合わせて行われました。親子のべ5000人を集めてのイベントとなりました。「日本におけるイタリア2007春」のイベント一環として実施されました。テーマは「子どもにこそデザインを。」

<5月1日・3日> セミナー「レッジョ・アプローチ子どもの環境の視点から(1)(2)」
北イタリアのレッジョ・エミリア市で40年以上続く教育体験の中から培われた教育プログラムとデザイン研究期間として名高いドムス・アカデミーとのコラボレーションによるメタプロジェクト。子どもの環境に対して、どのように展開させていくことができるかの研究成果が紹介されました。

<5月2日> 教育プログラム「子どものことば アルベルト・ブッリの芸術的な表現言語」の紹介
イタリアの現代アーティスト、アルベルト・ブッリの表現言語をもとに、レッジョ・エミリア乳児学校で開発され、実施されている教育プログラムを紹介しました。

<5月2日> セミナー「レッジョ・チルドレンの歴史と哲学―子どもたちの100の言葉」
レッジョ・エミリア市の幼児教育の創成期から中心人物でもあるローリス・マラグッツィ氏のメッセージを集めた本、「子どもたちの100の言葉」や現在の取り組みなどについて紹介する。

(中嶋雄一研究員)

*上記で紹介したレッジョ・チルドレンとドムス・アカデミーと共同研究をまとめた 翻訳本「子ども、空間、関係」が2007年10月に(株)学習研究社から出版されました。

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