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トピックス 学校教育

2009年1月30日

文部科学省の義務教育を中心とした平成21年度予算内示について

 政府は昨年末に各省庁に平成21年度予算内示額を公表いたしました。

 文部科学省の義務教育を中心とした平成21年度予算の新規事業を中心に見てみますと、新学習指導要領の円滑な実施に向けた支援策として指導体制の整備の58億円、教材整備事業に、理科教育等設備整備費補助費20億円をはじめ、道徳教育用教材費補助8億円、外語教育の充実9億円、中学校武道場整備費補助40億円、また、補助金ではなく、地方交付税交付金で教材整備緊急3ヵ年計画の平成21年度分として816億円を計上しています。

 それ以外に、学校教育情報化推進総合プラン4億円、環境教育推進グリーンプラン0.85億円、(環境省では、21世紀環境教育AAA(トリプルエイ)プラン推進事業のクールアーススクール事業については0.41億円を計上しております。)

 食育推進プランの充実として「食に関する指導の手引」の改訂費0.32億円、子ども安心プロジェクトの充実として、「生きる力をはぐくむ学校での安全教育」の改訂費0.36億円幼児教育の推進で幼稚園教育理解推進事業0.36億円、認定子ども園や放課後子どもプランについては厚生労働省が中心として今回、平成20年度第二次補正予算と合わせ「安心こども基金(仮称)」の1000億円で計上しています。

 また、特別支援教育の推進では、発達障害等に対応した教材等のあり方の調査研究費0.39億円、発達障害を含む特別支援教育におけるNPO等活動体系化事業0.28億円、拡大教科書等普及推進事業1.7億円で、学校支援地域本部事業委託事業分として34億円、小中高等学校等における地上デジタルテレビの整備に係る補助事業は「安全・安心な学校づくり交付金」からアンテナ工事費が1/2補助を受けることができます。

 読書活動の推進では、学校図書館の活性化推進総合事業費1.3億円、「子どもの読書の街」づくり推進事業費0.54億円となっています。
(地方財政措置の学校図書館図書費200億円は平成21年度も継続されています。)

 ここ数年、世の中は脳科学ブームになっており、脳科学(ライフサイセンス)分野で脳科学研究戦略推進プログラムとして23億円を計上しております。

 今年度予算を大きく括ると、新学習指導要領の平成21年度移行措置対策、少子化対策(幼児教育)、地デジ対策、環境対策、学校安全対策が中心の予算になっております。

(文責:文教政策研究室 吉田哲平)

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