1989年の小学生男子に圧倒的な人気を誇るのは「プロ野球選手」であった。1989年はセ・リーグで読売ジャイアンツ、パ・リーグでは近鉄バッファローズが優勝し、新人選手選択会議（ドラフト会議）では野茂英雄選手が注目を浴びた年である。いつか自分も憧れの選手のように活躍することを夢見ていた少年達が多くいたことが分かる。

2位にランクインしたのは「一般サラリーマン」（※1989年調査時の表現ママ）であった。「一般サラリーマン」が他の選択肢を抜いて2位であることは他の年と比較して特徴的である。1989年の日本経済は好調であり、12月の日経平均株価は市場最高値を更新した。いわゆる“バブル経済”であった日本では、ビジネススーツに身を包んだサラリーマンの姿がトレンディドラマでも多く取り上げられ、小学生男子にとって“憧れ”の対象として映っていたのかもしれない。