TOP > 白書シリーズWeb版 > 小学生白書 > 2022年9月調査

白書シリーズWeb版

小学生白書Web版 2022年9月調査

【調査テーマ】「小学生の日常生活・学習に関する調査」

9.その他
地球環境を守るために子どもが心がけているSDGs
★小学生のほぼ8割は、地球環境のために心がけていることがある

【図】学校でもSDGs(エスディージーズ)の取り組みが始まっています。地球環境を守るために、普段の生活で心がけていることはありますか。

↑クリックすると大きな図が見られます

SDGs(Sustainable Development Goals ;持続可能な開発目標)という言葉が広く浸透してきている。が、地球環境を守るために、小学生は普段の生活でどんなことに心がけているのだろうか。

最初に「特に何もしていない」の回答を見ると、全体の21.0%となっていることから、逆にほぼ5人に4人にあたる79.0%の小学生は、何かしら地球環境を守るための行動をとっていることになる。

小学生全体で見ると「水を出しっぱなしにしない」が58.2%、「むだな電気を消す」が52.9%と比較的多く、半数以上が心がけている。続けて、「食べ物を残さない」「ごみの分別」は4割強となっている。一方で、「自然観察会などの行事」や「地域ボランティアの活動」に参加している割合は、それぞれ4.0%。3.2%にとどまった。

心がけている項目の男女比を見ると、「食べ物は残さない」「使わなくなったものはリサイクルに出す」などの項目では男子のほうがわずかに高いが、それ以外の項目では女子のほうが高く、全体としては女子のほうが、心がけている割合が高いと言える。
学年で見ると特に熱心に取り組んでいると言えるのは小学5年生で、「水を出しっぱなしにしない」の67.0%など、多くの項目で他の学年と比べて最も多い割合となっている。

最後に改めて「特に何もしていない」の回答を見てみると小学生の5人に1人は、特に地球環境を守るための行動をとっていない無関心層であることがわかる。学年別では1~3年生は22.5~24.5%の間であまり変わらないが、4年生、5年生では17.0%、13.5%と学年が上がるともに、無関心層の割合は顕著に低くなっている。ただ、6年生では24.5%と低学年と変わらない数値になっており、高学年ほど意識が高いとまでは言えない。
2020年調査での「SDGsを知っていますか。」という質問では、3年生以上で、SDGsの認知度が上がっている。高学年になるにつれSDGsについて学習する機会が増えてくることも4、5年生の結果には影響しているかもしれない。