学習のふろく

「科学」創刊の17年前、学研の創業とともに始まった「学習」。文部省(現文部科学省)の学習指導要領に対応しており、ふろくは小学校で勉強する全教科を対象としていた。 楽しくて学校の勉強の役に立つ、これがふろくのテーマであった。おもちゃではないという意味をこめて「教材」と呼ばれた学習のふろくを分野別に紹介しよう。

• 社会科「科学」が理科に役立つふろくだったのに対し、「学習」には社会科* に役立つふろくが多くついていた。社会科とはどんな教科だっただろうか。
• 学習器主に低学年についた教材。親や先生にさせられる勉強には抵抗があるが、自分からする勉強は苦痛ではなく、「学習のふろく」なら、進んで取り組むことができた。
• 音楽・図工・体育実技教科のふろくもときどきついた。社会や算数の教材と同様に、「音楽 教科書の『楽器演奏学習』に役立つ」などとパッケージに明記されており、玩具ではなく学校の勉強に役立つものの一つなのだと、どこかで意識しながら楽しんだことが思い出される。
• 実用教材学習器とはちょっと違う、実用的なふろくがあった。日常生活で使っているうちにいつのまにか 勉強になり、それゆえ、勉強が生活に役立つことは当たり前と思えた。