このたび弊社では、ミリオンセラー・コミック「小さな恋のものがたり図書館版」(著者:みつはしちかこ)を発刊いたしました。

まんが単行本「小さな恋のものがたり」の初版発行は1967年。以来、親子3代、40年以上の長きにわたって愛され続けるコミックです(単行本は第41集まで発刊済)。1976年には単行本がミリオンセラーになるほどのブームを巻き起こし、主人公チッチとサリーの初恋の物語は、多くの読者の心をとらえました。

そのコミックを、図書館向けに再編集。単行本第1集から第20集までを著者みつはしちかこ氏が自らセレクトし、全10巻にまとめました。また、各巻の表紙、口絵などは単行本のオリジナルイメージを踏襲した体裁になっています。先生には懐かしく、生徒には新鮮に。多感な小中学生にこそ読んでほしい名作全集です。

小さな恋のものがたり

【著者プロフィール】

1941年生まれ。20歳の時、高校時代の片恋日記を漫画化。「小さな恋のものがたり」としてデビュー。その後76年には単行本がミリオンセラーを記録した。朝日新聞日曜版連載「ハーイあっこです」ほか、詩集、エッセイ集など著書多数。

本文イメージ
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2色口絵
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2色口絵

本書の内容

主人公チッチが、長身でスポーツマンのサリーへの片恋に悩むラブストーリー。親友や家族など、チッチを取り巻く多彩な登場人物が、いきいきとした学園生活を舞台に活躍。だれもが一度は通った青春時代を描いた作品です。

また、見開きや1ページで展開される詩画は、みつはし作品の真骨頂。読者を物語の中に引き込む役割を果たしているばかりか、独立した作品としても高い評価を得ています。


編集部より

ネットや携帯の時代になっても、異性を想う純粋な気持ちは今も昔も変わらないもの。チッチとサリーの初恋の物語こそ、複雑・多様化している今の時代に求められているものではないでしょうか。著者のみつはしちかこ先生も、「ぜひ若い方にも読んでいただきたい」と以前からのご希望されており、図書館版に合わせて物語や詩画のセレクト、加筆などをしていただきました。

また、再編集にあたりましては、オリジナルストリーを変えることなく小学校中学年生から読めるようなものとしております。初めて読まれる方にも読みやすく、ファンの方にも単行本、傑作集の「初恋セレクション」とはまた違った味わいがあるものに仕上がったと思っております。

最後になりますが、単行本「小さな恋のものがたり第42集」の発刊が遅れ、皆様に大変なご心配をおかけしておりますことお詫び申し上げます。一冊にまとまり、発刊できました折には、当社のホームページなどで改めてご案内させていただきますので、今しばらくお待ちいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。


図書館版各巻と単行本対応表

図書館版 の巻数 主な再編集元 の単行本 表紙(表) 引用元 表紙(裏) 引用元 主な内容
第1巻 1、2集 1集 2集 チッチとサリーの出会いや初デート
第2巻 3、4集 4集 3集 みんなで出かけるキャンプや部活
第3巻 5、6集 5集 6集 テニス部のキャプテン岸本さんとチッチが微妙な関係に?
第4巻 7、8集 8集 7集 サリーに想いを寄せる新入生の女の子が現れた
第5巻 9、10集 9集 10集 チッチとサリーに別れの危機? シリーズ一番のクライマックス
第6巻 11、12集 12集 11集 チッチのサリーへの片想いは絶好調
第7巻 13、14集 14集 13集 岸本さんはチッチのことが好き?
第8巻 15、16集 15集 16集 沈着冷静な松木さん登場
第9巻 17、18集 18集 17集 チッチ、初めてのアルバイトに挑戦
第10巻 19、20集 19集 20集 サリーを追いかける下級生を、なぜか温かく見守るチッチ