オリコとの提携による社会貢献型クレジットカード「学研教室カード、学研教室プレミアカード、学研ファミリーカード」のご利用金額の一部を財団法人日本フォスター・プラン協会(プラン・ジャパン)へ寄付し、この寄付金による学校建設プロジェクトが、2008年8月に始まりました。
前回のご報告から2009年1月末までに以下の活動を行いましたのでご報告いたします。
2008年10月に始まった建設工事は、12月下旬からクリスマス休暇のために工事が一時中断していましたが、2009年1月5日より再開し、現在までに工事の90%が終了しました。1月の工事では、男子用、女子用のトイレと手洗い場の建設と、教室の床のコンクリート施工を集中的に行いました。今回作られたトイレと手洗い場を利用して、子どもたちが正しい衛生習慣を身につけられるよう保健衛生に関するトレーニングを行う予定です。
地域の人々が、プロジェクトの計画立案から、実施、進捗管理に関わる中で、親・教員・地域住民の会(PTCA)や子どもたちは、建設作業の質とその内容にいっそう関心を持つようになりました。一方、工事で使用する資材の在庫状況は厳しく管理され、資材の出入りをきちんと照合できるようになりました。また、当初予定していませんでしたが、学校はトイレと手洗い場に鉄製の開き戸の設置を決定したり、3年生と4年生担当の教師は学年末までに、どのように教室を飾りつけるかを考えており、それぞれが積極的にプロジェクトに関わっています。
前回のご報告では、2009年1月末までに工事が完了する予定とお伝えしておりましたが、降り続く雨のために工事が思うように進みませんでした。今後、窓枠の設置、壁の仕上げの塗装、本棚・机・いすなどの教室備品の設置を行い、2月末の完了を予定しています。また、完了時には、PTCA、子どもたち、ピナマングカーン村議会、建設担当業者、プランなどプロジェクトの関係者が、プロジェクトの最終評価を行います。記念プレートも既に完成し、2月末に設置する予定です。
「もうじき校舎の工事が終わるので、とても楽しみです!学校の設備も気に入っています。以前使っていた校舎とは違って、耐久性のある材料で作られています。ご支援くださった株式会社学習研究社様に感謝しています。」(マーク・ベラノ/小学校児童)
「新しい校舎は、神様からの恵みです。ドアはとても丈夫にできていて、建物や屋根の塗装はきれいで大好きです。学校を建てることを支援してくださって、うれしいです。」(ヴェルジェリン・C・ルガ/小学校児童)
「私は保護者の一人です。このプロジェクトがなければ、娘はとても小さい小屋でずっと授業を受けなければならないところでした。小屋の教室はとても狭いため、本当に娘が授業に集中できているかどうか心配でした。子どもたちにとっても小屋での授業は快適ではなかったでしょうし、十分な広さがあり換気もよい新しい教室は、とても勉強するのに適した環境だと思います。ご支援してくださって、本当にありがとうございます。」(サビニエタ・レイソン/保護者)
「私たちはPTCAのメンバーの1人として、またコミュニティリーダーとして、支援してくださった株式会社学習研究社様に感謝を申し上げます。子どもたちのために、教室の問題は一刻も早く改善しなければいけませんでしたが、私たちの限られた資金では、このようなプロジェクトを行うことができませんでした。問題が解決して、本当に幸せに思っています。」(イルダ・L・アレグレ/教育担当議員)
「この学校の教師として、これまで子どもたちが仮の教室でどれだけ我慢をしてきたかを見てきたので、新しい教室ができ、本当にうれしく思っています。新しい教室ができたことで、子どもたちの就学意欲が高まることは間違いありません。」(キャサリン・カタモラ/教師)
「このプロジェクトは学校だけでなく、地域にとっても有益でした。なぜなら、建設のための労働者を地域から雇ったり、必要な資材を地域から購入するなど、村に雇用や現金収入の機会をもたらしたからです。」(ワーリン・ガビオラ/村長)