学研グループでは、社会貢献型クレジットカード「学研ファミリーカード」「学研教室カード」のご利用金額の一部を公益財団法人プラン・ジャパンに寄付し、途上国の教育環境整備に取り組んでいます。

2011年4月にスタートしたベトナム学校建設プロジェクトは、2009年のフィリピン、2010年のタイに続く3校目のプロジェクトで、国連ミレニアム開発目標の一つである「初等教育の完全普及の達成」への貢献を目的としています。

プロジェクトを実施しているフートー省ハ・ホア県チンコン コミューンは、ベトナム北部の山間部に位置し、貧困率24%とベトナムの最貧地域の1つです。本プロジェクトにより、130名の子どもたちが通うチンコン コミューンの小学校において6教室の校舎建設が実現します。


プロジェクトの概要

フートー省ハ・ホア県チンコン コミューンの人々は農業や園芸、畜産で生計を立てていますが、山がちな地形による交通の便の悪さ、厳しい気候条件などが重なり、貧しい生活を余儀なくされています。

教育環境の問題はとりわけ深刻で、小学校の校舎は老朽化が進み、破損した屋根や窓から雨や風が吹き込むため、天候が悪い日には授業を受けることができません。また、備品が整わないうえに、コミューンに住む学齢期の子どもたち全員を教室に収容することができないため、多くの子どもたちが隣のコミューンの学校に時間をかけて登校しています。
このプロジェクトではこのような状況を改善するため、チンコン コミューンの小学校に6教室を備えた校舎を建設します。


プロジェクトの進捗状況

プロジェクトは2011年4月に開始して以来、順調に進捗しています。現在までに、以下の活動を実施しました。


プロジェクトの準備

学校建設が正式に決定した後、教師、保護者、コミューンの代表、学校の代表、ハ・ホア県の教育省担当者、子どもたちの代表10人とプラン職員が集まり、プロジェクト内容の確認や、校舎建設の計画について話し合いました。会議では、子どもにやさしい学校環境を作るために、それぞれの意見を出し合いました。


建設工事の状況

土地を平らに整地し、基礎工事を行います。
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土地を平らに整地し、基礎工事を行います。
天井部分に金属製の棒を格子状に置き、コンクリートを流し込んでいきます。
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天井部分に金属製の棒を格子状に置き、コンクリートを流し込んでいきます。

公正な選定作業を経て建設業者が決定した後、建設工事が始まりました。
4月10日までに掘削作業が完了し、6月2日に基礎工事が完了しました。
8月12日にはレンガで壁を積み終え、今後天井部分にコンクリートを流し込んでいきます。

建設中はプロジェクトの品質・進捗管理のため、プロジェクト実施委員会や県の技術者が定期的にプロジェクト現場を訪れ、工事が品質を保ちながら、計画通りに行われているかを確認しています。

また、地域の人々や学校関係者は、掘削など熟練した技術を必要としない作業を積極的に手伝いました。

今後の予定

引き続き校舎の建設作業は続きます。学研グループでは、今後もホームページを通じて、プロジェクトの進捗状況を適時お伝えしてまいります。

(写真提供:プラン・ジャパン)