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研究員レポート

2010年2月22日(月)

当研究所所長、全国の首長会議で「自然体験活動の効果に関する調査研究」の成果を発表!

 1月28日(木)、B&G財団主催の「第3回 B&G全国サミット」が、東京都港区三田の笹川記念会館で開催された。620名超の出席者を前に、当研究所の安威所長が「自然体験活動の効果に関する調査研究」について、科学的データを示しながら、成果を発表した。
(B&G財団:ブルーシー・アンド・グリーンランド財団の略称)

 去る1月28日(木)午後3時より、ブルーシー・アンド・グリーンランド財団*(以下、B&G財団)主催の「第3回 B&G全国サミット**」が、東京都港区三田の笹川記念会館で開催された。
このサミットには、全国の海洋センター所在自治体から、市町村長ら、現職首長191名、副首長25名、教育長136名ほか関係者、マスコミなど620名を超える方々が出席した。

 冒頭、財団の生い立ちを紹介するVTRが流れ、主催者であるB&G財団の梶田功会長の挨拶でサミットは始まった。
第一部では、日本財団会長の笹川陽平氏による特別基調講演「元気を出そう日本人~第二の坂の上の雲は何か~」があった。
第二部では、議事として具体的な成果発表がおもに行われた。
成果発表のパートIでは、千葉県香取市、岡山県瀬戸内市、愛媛県愛南町、それぞれの市町長から、自治体が行った活性化プランの事例発表があった。

 成果発表のパートIIでは、当研究所の安威所長が、「自然体験活動の効果に関する調査研究」の成果を発表した。
概要は、B&G財団が実施している2つの事業、体験クルーズ(小笠原)と海洋体験セミナー(沖縄)について、自然体験の重要性や社会性など、これらの事業が児童生徒に及ぼす教育的効果の説明であった。
その効果の高さを示すにあたり、単純な集計にとどまらず、科学的な調査に基づく数値データを用いたことが、成果報告のポイントである。
また、これらの体験に保護者が求めている期待や満足度、日常生活での成果の継続性が課題であることなども合わせて発表された。

 その後、財団の事業紹介として、「水の事故ZEROキャンペーン」の概要発表があった。さらに、キャンペーンへの応援メッセージが、各界の著名人から送られた。
最後に、優良海洋センターの表彰が行われ、サミットは閉幕した。

(徳住政和 主任研究員)

◎第3回B&G全国サミット開催
http://www.bgf.or.jp/about_us/2010/network/100201.html

(脚注)
* ブルーシー・アンド・グリーンランド財団

青少年に自然を通して立派な人物となるための教育を目的に設立された国土交通省所管の財団法人。略称、B&G財団。1973年にモーターボート競走法制定20周年を記念して設立された。競艇事業の収益金により、全国480市町村に「地域海洋センター」を建設。また、海洋性レクリエーションを楽しむことができる組織として「B&G海洋クラブ」が、全国に293か所ある。
http://www.bgf.or.jp/

** B&G全国サミット

B&G財団の「地域海洋センター」を有する400の自治体の首長を対象として、3年に一度開催される海洋センター首長会議。

 

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