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東京学芸大学附属国際中等教育学校の国際交流イベント報告


フランス国旗をあげ歓迎したランチの時間

グローバル教育をめざす日本の教育界で注目される「国際バカロレア(IB)機構」。 このIB認定校(MYP)である、東京学芸大学附属国際中等教育学校(TGUISS)に、5月8日(水)、フランスから日本を訪問中の同じIB認定校アメリカンスクール・オブ・パリ(ASP)の生徒たち一行が訪問し、生徒間で国際交流イベントが催されました。その模様を、学研教育総合研究所の松田豊一・主任研究員と、新任の御手洗明佳・特任研究員が取材しました。

5月8日昼、宿泊先から電車で訪れたASPの生徒たちは、TGUISSの国際交流委員の生徒たちに歓迎の言葉を受け、一緒にランチをとりました。それぞれ3、4人ずつグループを組み自己紹介など主に英語で語り合いながら、持ち寄った昼食をたべ交流をはかりました。


分子モデルは世界共通…化学の授業

その後、ASPの生徒1、2名に国際交流委員の生徒が各2名ずつ案内役となった11チームに分かれ、TGUISSの5時限目、6時限目の授業を体験しました。英語以外の授業は、普段どおり日本語の授業で、案内役の生徒は英語やフランス語でASPの生徒に伝え、フォローしました。化学(理科)の授業では分子モデル作りを一緒に考え、発表していました。

授業が終わった直後は、日本独特の「校内清掃(Cleaning)」を一緒に体験。ASPの生徒のひとりは「こういったところから、日本の生徒たちは環境保護、エコ活動などを考えているんだな」と感心していました。


広い和室で茶道のデモンストレーション

そして、TGUISSにある広い和室で、日本文化のひとつ「茶道」を体験しながら、最後の交流がはかられました。茶道部のメンバーによる茶道の一連の流れ、もてなしをASPの代表3人が体験しました。ほかの生徒たちも日本のお茶菓子を食べながら、おもに英語でコミュニケーションをはかりました。そして午後4時過ぎ、別れをおしみながらASP一行はTGUISSを後にしました。

生徒たちの年齢は同じ15~17歳、さすがにIB認定校同士の生徒で、英語による交流には感心させられました。TGUISSではこういった国際交流イベントが珍しくないということでした。日本の中高生を代表として交流するTGUISSの生徒たちが誇らしく思えた一日でした。

*当日は「教育ジャーナル」編集部も取材に参加。「教育ジャーナル」8月号(7月発売)誌上で記事を掲載予定です。
「教育ジャーナル」HP:http://gakkokyoiku.gakken.co.jp/k-journal/

*IB「国際バカロレアについて」文科省HP:http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/ib/index.htm

*ASPの生徒さんは、前日7日(火)、「宮本算数教室・特別講座」に参加するため、学研ビルを訪問しました。

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