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第11回小学校英語活動夏季体験スクール 研修レポート


講師(青ポロシャツ)も参加者も円座になって実践

平成23年度から新学習指導要領で第5・6学年は、年間35単位時間の「外国語学習」が必修化されました。また、安倍首相の政権与党・自民党の教育再生実行会議の提言「教育再生3本の矢」でも「英語教育の抜本改革」が上げられ、小学校での英語教育がますます重要視されています。

平成14年に現場の小学校教師を中心に活動をはじめた「小学校英語活動研究会・東京ネットワーク」主催で、第11回になる「小学校英語活動夏季体験スクール」が7月26・27日両日、東京都千代田区立富士見小学校で開催されました。その模様を、学研教育総合研究所の松田豊一・主任研究員が取材しました。


What food~? ちょっとオーバーにチャンツにあわせて質問

主な参加者は小学校現場の先生たちで、そのほか、教育学部関連の学生などが首都圏を中心に全国各地から集まりました。演習プログラムは、低学年、中学年、5年生、6年生対象の4つ。参加者は2チームに分かれて、1日目に3つ、2日目に1つの計4つの演習プログラムを体験し、最後に参加者全員での全体演習が行われました。

それぞれの演習プログラムの講師をつとめる研究会のスタッフも参加者も、同じ現場の教師中心なので、和気あいあいと、実体験から的確なアドバイスを受け答えしていました。


佐々木賢代表(右)によるあいさつ (左・石坂公一事務局長)

低学年向けのテーマは「親しもう・慣れよう 外国語活動!!~あいさつ・色・数・動物・虫」。はじめのあいさつ、Hello,everyone! Hello ○○sennsei !を大きく元気な声で発してウォーミングアップ、CDで英語をリズムにのせて表現したチャンツなどを流しながら、カラー(色)カードや数字カード、動物カードなどを使ってのゲームを、グループやペアになって声をかわしながら、体全体を使って実体験していました。そのほか、中学年は、「What food do you like? (好きな食べ物を聞いてみよう!)」、5年生、6年生は文部科学省が作成した教材「Hi Friends!」の中のテーマでした。最初は声を出したり、アクションしたりするのにとまどっていた参加者も、4つの演習をこなすうちに、すっかり打ち解け、それぞれオーバーアクションともとれるアメリカ人?風なあいさつをかわしていたのが印象的でした。最後の全体演習は、トランプ(カード)を使って、裏返ししたカードの数あてや、足して11、12、13になるカードをみつけるゲームなどを行い、英語で楽しく盛り上がりました。

研修を終えた参加者たちが、新学期から今回の体験スクールの成果をどのように、実際の授業に生かしていくのか、期待がもてるとても充実した内容でした。

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