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白書シリーズWeb版

小学生白書Web版 2017年8月調査

【調査テーマ】「小学生の日常生活・学習に関する調査」

7.将来について
【保護者】どんな子どもに育ってほしいか
★幼児期よりも「社会で自立」できることへの期待が高まる

【図37】あなたのお子さまが、将来どんな子どもに育ってほしいと思いますか。
    以下の中からあてはまるものを、2つまでお選びください。

↑クリックすると大きな図が見られます

小学生の保護者に向けて「将来お子さまがどのような子どもに育ってほしいと思うか」という質問を行った結果が【図37】である。

全体としては、上位から順に「思いやりのある子」(55.8%)、「社会で自立できる子」(35.4%)、「自分に自信が持てる子」(28.1%)となった。回答を2つまで選択できる条件であったが、1位と2位の差が約20%開いていることに鑑みると、小学生の保護者が我が子に求めるものは、自立心や自尊心以上に他人のことを気遣える利他精神であることがわかる。一方、幼児期においては4位の24.3%であった「社会で自立できる子」が11.1ポイントと大きく上昇していることも特徴である。

男女別では多少の差があるものの、男女ともすべての項目に対して順位は同じであった。男女間の比較において顕著な差がついた項目は、「リーダーシップを発揮できる子」について男子が女子の倍近く選ばれていることや、「勉強ができる子」について男子が女子の約1.6倍であったことなどが挙げられる。一方、女子の方が多い項目としては、男子の約1.4倍である「自分らしさ(個性)のある子」が目立った。また、「人に迷惑をかけない子」の12.3%に対し、「自分らしさ(個性)のある子」が11.3%と迫っており、とくに女子については、(もちろん両者は相反するものではないが)周囲と合わせることよりも、自分の個性を大切にして育ってほしいと考える保護者が一定数いるように見受けられる。