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高校生白書Web版 2021年8月調査

【調査テーマ】「高校生の日常生活・学習に関する調査」

9.その他
気になる社会課題
★「戦争」が1位。高校3年生は社会課題への関心が低くなる。

【図33】とくに関心がある社会課題は何ですか。(5つまで)

↑クリックすると大きな図が見られます

高校生はどのような社会課題に関心を持っているのだろうか。

調査の結果、「戦争」(40.7%)が1位となった。これは、アフガニスタンのタリバン政権誕生、北朝鮮によるミサイル発射問題等、世界の戦争・紛争のニュースが多くみられたことが要因として挙げられるだろう。

「環境・エネルギー」(37.0%)が2位となったが、これは2020年度に中学生に行った調査で1位となった項目である。小売店でのプラスチック製レジ袋の有料化にともなうマイバッグ利用の促進や人気カフェチェーンでのプラスチックストロー廃止など、高校生にとって身近な話題が多いことが要因と考えられる。また、同世代のスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんのメディア露出による影響も考えられる。

学年別にみると、高校3年生になるとほとんどの項目で関心の割合が減少する傾向にあるようだ。反対に、「あてはまるものはない」割合が学年が上がるにつれて増えていき、高校3年生で最も高い19.5%になる。受験勉強に集中したい意識が影響している可能性があるものの、卒業後の継続的な学びを考えると残念な結果となった。