弊社と関西進学塾業界大手の株式会社ホットライン(兵庫県三田市・北村昌弘社長、以下ホットライン)は資本提携で合意いたしました。弊社がホットラインの発行済み株式の70%強を買い取り、今後同社は、学研グループ会社として事業展開を図ることになりましたことを報告いたします。

 

近年急速に進行する少子化は、教育産業に多大なる影響を及ぼしております。さらに大学全入時代の到来は受験の易化を招いており、その影響はゆとり教育の実施と相まって深刻な学力低下を招

き、社会問題として取り上げられております。その一方で、有名校への受験競争は益々過熱し激化の一途を辿っております。このように教育に関する環境は、正に様変わりの様相を呈しております。

 

事業環境の変化とその対応の拙巧は企業間格差を生み出し、今日では塾業界再編の大きなうねりとなっております。こうした状況の中、子ども個々の学力に対応した教材でクオリティの高い講師による指導が進学塾に求められるのは必然であり、また、通塾する子どもたちへの安全も塾として取り組むべき重要なテーマになっています。

 

弊社は2005年11月(株)学研メソッドを設立し中学受験事業に参入し、翌2006年6月には老舗の受験塾「桐杏学園」を買収し中学受験事業を強化すると同時に幼稚園受験・小学受験へと事業拡大を図りました。全国展開を視野に入れ、2006年12月には仙台圏で35教室を運営する名門進学塾「あすなろ学院」の株式100%を友好的M&Aで取得し、2007年3月に家庭教室派遣大手の「タートル先生」と資本・業務提携を行い、非通塾層への業務拡大を図ってまいりました。

 

ホットラインは、1990年に創業し、小中高の進学指導、教材テスト出版、IT事業を主業務としています。現在は、兵庫県を中心に東京、神奈川も含め20 教室を展開しています。今回の提携において、学研のデジタルコンテンツ教材を全国の学習塾へ配信したり、科学教材コンテンツ等は、自塾への導入はもとより、全国の学習塾へも提案でき、会員様へも多様な学習機会を提供することができるようになり、シナジーは大きいと期待されます。

 

弊社の教室事業の中心母体である学研教室(全国14,000教室41万会員)を核に、これからも教室事業領域に積極的な事業拡大・強化を図ってまいります。 

 

 

学研グル−プ・株式会社ホットライン 会社概要

新役員体制
代表取締役会長 宮原 博昭 (学習研究社 執行役員)
代表取締役社長 北村 昌弘 (ホットライン代表取締役社長)
取締役 北村 優子 (ホットライン 取締役)
野垣 勝彦 (ホットライン 取締役)
小野寺哲也 (学習研究社 常務取締役)
清水 晃一 (学習研究社 小中教材開発部部長)
大岩 一也 (学習研究社 新事業開発推進室室長)
木本 淳一 (学習研究社 学研教室西日本総局長)
監査役 佐田慶一郎 (学習研究社 経理部)
資本金 2,400万円
本社 兵庫県三田市すずかけ台2−2−2
初年度売上目標 9億7000万円