お年玉の平均金額は全体的に微減。使い道は「貯金」がダントツで1位
将来なりたい大人像は年代が進むにつれ「自分らしさ」や「自由」、「趣味を楽しんでいる」が上位に
株式会社 学研ホールディングス(東京・品川/代表取締役社長:宮原 博昭)の調査・研究機関である学研教育総合研究所は、2024年11月6日(水)~11月14日(木)の9日間、全国の小学生の子どもを持つ保護者を対象に「小学生調査」、全国の中学生の子どもを持つ保護者を対象に「中学生調査」、全国の高校生を対象に「高校生調査」を実施しました。
小学生白書シリーズは、幼児(3~5歳)、小学生、中学生、高校生を対象とした大規模アンケート調査で、40年以上前から、時代と共に変わりゆく子どもたちの“いま”を捉え、発信し続けております。
今回は、小学生調査、中学生調査および高校生調査のうち、ふだんの生活実態や生活意識に関する結果を「小学生・中学生・高校生白書 小学生・中学生・高校生の日常生活に関する調査」として公表します。
<小学生調査>
□ 今年のお正月にもらったお年玉の金額は平均20,225円、2023年調査から839円減少
□ お年玉の使い道 「貯金」がダントツ1位、2位「おもちゃ」、3位「ゲーム機・ゲームソフト」。
□ なお、小学3年生以上の女子ではお年玉の使い道として「文房具」「アクセサリー」が高い傾向
□ 小学生の約半数が「今、悩んでいることがある」
□ 悩み事の1位は「学習に関すること」。2位は「学校での友だち関係」
□ 小学生の53%に「推しがいる」
□ 推しのジャンル 男子の1位は「YouTuber」、女子の1位は「アニメ・まんがキャラクター」
□ 将来、どのような大人になりたい? 1位「人にやさしく接している」、2位「友だちがたくさんいる」
<中学生調査>
□ 今年のお正月にもらったお年玉の金額は平均27,499円、2023年調査から244円増加
□ 中学生の62%に「推しがいる」
□ 推しのジャンル 男子の1位は「アニメ・まんがキャラクター」、女子の1位は「アイドル」
□ 将来、どのような大人になりたい? 1位「自分らしく自由に生きている」
□ 将来どんな大人になりたいかの2位は、男子が「家族を大切にしている」。女子が「人にやさしく接している」
<高校生調査>
□ 今年のお正月にもらったお年玉の金額は平均27,963円
□ 高校生の69%が「今、悩んでいることがある」で、悩み事の1位は「進路など将来のこと」
□ 「今、悩んでいること」の男子の2位は「学習に関すること」、女子の2位は「自分の容姿・性格」
□ 高校生の71%の「推しがいる」
□ 推しのジャンル 男子の1位は「YouTuber」、女子の1位は「アイドル」
□ 高校生がイメージする理想の大人像の男子の1位は「趣味を楽しんでいる」、女子の1位は「自分らしく自由に生きている」
➀お年玉について
□ 小学生では平均20,225円、中学生では平均27,499円、高校生では平均27,963円
□ 小学生と高校生は前回調査から減少、中学生は前回調査から増加
今年(2024年)のお正月にもらったお年玉の総額(すべてを足した額)をきいたところ、小学生では平均20,225円、中学生では平均27,499円、高校生では平均27,963円でした。
平均額を前回の調査と比較すると、小学生では839円の減少(2023年21,064円→2024年20,225円)、高校生では182円の減少(2021年28,145円→2024年27,963円)となったのに対し、中学生では244円の増加(2023年27,255円→2024年27,499円)となりました。
②推しについて
□ 「“推し”がいる」 小学生53%、中学生62%、高校生71%
□ “推し”のジャンル1位は、小学生男子と高校生男子は「YouTuber」、中学生女子と高校生女子は「アイドル」、小学生女子と中学生男子は「アニメ・まんがキャラクター」
“推し活”についてきいたところ、“推し”がいる人の割合は、小学生では53.4%、中学生では61.8%、高校生では70.7%となりました。男女別にみると、小学生男子では44.8%、小学生女子では62.0%、中学生男子では49.3%、中学生女子では74.3%、高校生男子では61.3%、高校生女子では80.0%と、いずれも男子と比べて女子のほうが15ポイント以上高くなりました。
“推し”のジャンルをみると、小学生男子の1位は「YouTuber」、小学生女子の1位は「アニメ・まんがキャラクター」、中学生男子の1位は「アニメ・まんがキャラクター」、中学生女子の1位は「アイドル」、高校生男子の1位は「YouTuber」、高校生女子の1位は「アイドル」でした
③将来なりたい大人像について
□ 小学生では1位「人にやさしく接している」、2位「友だちがたくさんいる」
□ 中学生では1位「自分らしく自由に生きている」、2位「人にやさしく接している」
□ 高校生では1位「自分らしく自由に生きている」、2位「趣味を楽しんでいる」
将来なりたい大人像についてきいたところ、小学生では1位「人にやさしく接している」、2位「友だちがたくさんいる」、3位「家族を大切にしている」、中学生では1位「自分らしく自由に生きている」、2位「人にやさしく接している」、3位「家族を大切にしている」、高校生では1位「自分らしく自由に生きている」、2位「趣味を楽しんでいる」、3位「お金をたくさん持っている」でした。
男女別にみると、小学生では男子・女子ともに「人にやさしく接している」が1位、中学生では男子・女子ともに「自分らしく自由に生きている」が1位となった一方、高校生では違いがみられ、男子では「趣味を楽しんでいる」、女子では「自分らしく自由に生きている」が1位となりました
今回は、初めての小学・中学・高校、3校種の調査となりました。「推し」や「なりたい大人像」など、それぞれの校種での特徴を比べてみていただければと思います。あわせて、経年での変化を見ると、時代や世相を反映した子どものありのままの姿が浮かびあがってきます。
※本調査を引用いただく際は、出所として「学研教育総合研究所 『小学生白書2024』 『中学生白書2024』 『高校生白書2024』」と、弊所名と調査年度を記載してください
※調査結果の詳細については、下記URL をご覧ください。
URL: https://www.gakken.jp/kyouikusouken/whitepaper/index.html
2005年、学研ホールディングスの前身である㈱学習研究社創立 60 周年を記念して設立。学校現場との話し合いや、研究機関・大学研究者や文部科学省ほか、各省庁と多くの接点を持って得た貴重な知見の数々を活動の基礎にしている。
毎年公開している『白書シリーズ』では、幼児から小学生、中学生、高校生を対象とした大規模なアンケート調査によって、子どもたちの生活や嗜好、学びの実態などのデータを収集。時代とともに変化する子どもたちの「いま」を伝えている。
https://www.gakken.jp/kyouikusouken/
1946 年創業の教育・医療福祉関連事業を展開する持株会社。教育分野では、「学研教室」を始めとする教室・学習塾事業、「科学」と「学習」に代表される学習教材の出版コンテンツ事業、教科書・保育用品など園・学校事業を、医療福祉分野では、サービス付き高齢者向け住宅事業や認知症グループホーム事業、保育園・学童などの子育て支援事業を展開。グローバル 150 か国以上で教育・医療福祉に関わる活動 を行っています。 2023 年 11 月、新たに掲げた大志( Aspiration )「人の可能性をどこまでも 追求 する会社へ」の実現を目指し、子どもから学生、社会人、シニアまで、あらゆる世代の好奇心に寄り添い、すべての人の挑戦を応援する企業として、人と社会の可能性の拡大に貢献してまいります。 2024 年 9 月期売上高 1,855 億円、連結子会社 75 社 2023 年 9 月 期時点) 。 東京証券取引所プライム市場上場(証券コード: 9470 )。