学研ホールディングスは、ダイバーシティ&インクルージョン施策の一環として、グループ従業員に向けた、「仕事と介護の両立支援セミナー」を開催しました。
■セミナー実施の背景
総務省統計局の調査によると、介護・看護のために2022年の1年間で離職した人は10万6000人にのぼります。また、介護を抱える人のうち、半数以上は仕事と両立しながら介護をしている状態です。※
学研グループでは、グループ従業員自身や家族のライフイベントの変化があっても柔軟に働き続けられる環境の実現に注力しており、今回のセミナーは介護と仕事の両立支援策としてダイバーシティ&インクルージョン室が働きかけ、グループ26社から参加がありました。
(※出典:令和4年就業構造基本調査結果/総務省統計局)。
■セミナー内容
多岐にわたる介護分野のなかで、今回のセミナーでは「認知症」について取り上げました。
高齢者の5人に1人は認知症になると言われている現在、家族や大切な人が認知症になる可能性も十分にありますが、認知症に対する理解は進んでいない現状があります。
正しい知識を得て理解を深めることで、ご本人や家族の不安を安心に変えることを目的として、「認知症の未来を考える」をテーマに、グループ会社で介護事業を行っているメディカル・ケア・サービス㈱の社員が講師を務め、
- 日本における認知症の現状
- 認知症についての正しい理解と心構え
- 大切な人が認知症になったら
などについて、自身が介護福祉士として認知症のケアを行ってきた実体験を交え解説しました。
研修にはグループ26社、102名がリアルタイムで参加。事後アンケートでは96%が「とても満足」「満足」と回答しました。
■当セミナーの外部展開について
介護離職は学研グループだけではなく、社会全体での課題となっています。介護事業を展開している企業のミッションとしてこの課題解決に寄与するために、メディカル・ケア・サービス㈱が外部の企業に対しても「認知症に関する出前講座」として提供を開始しました。
https://www.mcsg.co.jp/default/demaejugyo_company/
メディカル・ケア・サービス㈱は、「認知症を取り巻く、あらゆる社会環境を変革する」ことをミッションに掲げ、これまでも認知症を正しく知り理解を深めてもらうための取り組みや地域活動などを積極的に行ってきました。すでに実施している小・中・高校を中心とした学校向けの出前授業を始め、今後も地域社会の多くの方に認知症を正しく知ってもらうための取り組みを行っていきます。
■’Your Style, Our Future’
学研グループのダイバーシティ&インクルージョンについて
学研グループは、前進であるダイバーシティ推進室を承継する形で、2024年3月に「ダイバーシティ&インクルージョン室」を新設しました。グループのあるべき姿として’Your Style, Our Future’をスローガンに掲げ、一人ひとりのYour Styleの実現と、多様性を力に変える仕組み作りを推進し、グループの成長へと繋げていくことを目指しており、当セミナーもその一環として実施したものです。
今後も、従業員自身や家族のライフイベントに合わせた柔軟な働き方を実現するため、関連制度の整備をはじめとした仕組みづくり、職場の理解促進を推進していきます。