オリコとの提携による社会貢献型クレジットカード「学研教室カード、学研教室プレミアカード、学研ファミリーカード」(以下学研カード)のご利用金額の一部を財団法人日本フォスター・プラン協会(プラン・ジャパン)へ寄付し、この寄付金による国際支援として学校建設プロジェクトが2008年から始まりました。
このたび、さらなる学研カード会員様からの温かいご支援のもと、第二弾として、タイ最北部にあるチェンライ県の山岳地帯に位置するバン・フアイマヒンフォン学校に新しい校舎を建設することとなりました。
プロジェクトは2009年7月に始まり、2010年3月末までに以下の活動を行いましたのでご報告いたします。
プロジェクト開始にあたり、バン・フアイマヒンフォン学校ではプロジェクトを円滑に推進するため、教師や地域のリーダー、学校関係者からメンバーを選出し、プロジェクト委員会を設立しました。この委員会は、プロジェクトの計画、実施、評価といったすべての段階で中心的な役割を担います。委員会は、新校舎の設計や建築計画について話し合いを行い、建設計画の立案には、自治体の土木技師の協力を得ることを決定しました。また、委員会は教師や子どもたちにプロジェクトの説明を行い、プロジェクトに関わる人々の理解を深めました。
その後、プロジェクト委員会は、入札に向けて見積もり予算、設計図など必要な書類を作成しました。プロジェクトでは、当初1階建て校舎1棟(4教室)の建設が予定されていましたが、寄付がプロジェクト予算を上回ったため、プランと学校関係者が協議した結果、2階建て校舎1棟(1階多目的ルーム、2階4教室)を建設することになりました。
業者を選定するため、教育省が入札を公示しましたが、できるだけ多くの業者が応札するよう、公示期間を延長しました。最終的に2010年1月23日、応札した業者の中から公正な選定作業を経て最も適切な業者を決定しました。
業者の役割や支払い方法、工事期間が記載された契約書を取り交わした後、建設工事が始まりました。2010年3月までに、基礎工事、支柱の設置、および床・天井・壁の設置作業が完了し、建設工事の約60%が終了しました。
今後は、塗装作業、窓枠の設置、電気系統工事を行い、建設工事は5月末に完了する予定です。 建設工事中は、プロジェクト委員会と技術者が定期的に工事現場を訪れ、工事が予定通り適切に行われているかを確認します。建設工事完了後、校舎引渡し式を行う予定です。
(写真提供:プラン・ジャパン)
「私は1996年から、バン・ファイマヒンフォン学校に勤務しています。これまで学習スペースが限られていたため、子どもたちがさまざまな困難に直面しているのを目の当たりにしてきました。現在本校には760名の生徒が通学していますが、その数は年々増加しています。生徒は、宗教の異なる7つの山岳民族の子どもたちです。私は着任以来、地域リーダーや住民たちとどうしたら生徒に質の高い教育が提供できるか話し合ってきました。そのたびに、問題に上がるのは教室不足でした。私たちは、この問題を解決し、新しい教室が欲しいという子どもたちの夢をかなえてくださった学研グループの皆様、学研カード会員の皆様のご支援に心から感謝しています。まだ基礎工事が始まったばかりで、これからやらなければならないことは多くありますが、私たちは子どもたちに安全な学習環境と質の高い教育を提供することを目指します。本当にご支援をありがとうございます。」
(ソンゲット・シティプラサート/バン・ファイマヒンフォン学校校長)