内部統制システムの考え方

学研グループは、業務の適正性を確保するための体制(内部統制システム)を構築するために、2006年5月の取締役会で内部統制システム構築の基本方針を決定し、2006年10月に内部統制委員会を設置しました。

コーポレートガバナンス体制

当グループにおけるコーポレートガバナンスの業務執行と監督機能は、取締役会および監査役会が担います。取締役会は、代表取締役を議長とする最上位のガバナンス機関であり、取締役12名で構成され、うち4名が社外取締役(独立役員)です。会社法で定められた事項のほか、グループ全体に関わる経営方針について意思決定を行い、かつ、取締役の業務執行を監督しています。監査役会は、監査役4名で構成され、うち2名が社外監査役(独立役員)です。監査役会事務局を設置し、監査の品質向上と効率性の確保に努めています。また、第三者としての立場から半期に一度、当グループのガバナンスの状況について協議・提言する機関として、ガバナンス諮問委員会を設置し、開催しています。

GRC研修について

学研グループでは、毎年、すべての役員および従業員を対象に、コンプライアンス、リスクマネジメントを主要テーマにしたGRC研修を実施しています。研修はおもにeラーニングで実施され、その内容は社外の有識者で構成されるガバナンス諮問委員会のアドバイスにより、日々の業務の具体的な事例を取り挙げるなどの工夫をしています。また、「学研コンプライアンス・コード」の定着度、「情報セキュリティポリシー」遵守状況のモニタリングを定期的に実施しています。

※GRC…Governance Risk Compliance の略。

■GRC研修受講者推移(グループ全役員・従業員対象)

対象者数

受講完了者数

完了率

2020年9月期

15,401

15,401

100%

2021年9月期

16,069

16,069

100%

2022年9月期

16,828

16,828

100%

2023年9月期

17,316

17,316

100%

  • コンプライアンス違反件数 2021年9月期:重大な違反:0件
                      2022年9月期:重大な違反:0件

2023年9月期 GRC研修一覧

・ サステナビリティの考え方

・ 内部統制委員会より

( 相談・報告・ホットライン窓口など)

・ ビジネスと人権*

・ 情報セキュリティ(基礎編)

・ ハラスメント~だれの心にも潜むアンコンシャスバイアス

・ 情報セキュリティ(応用編)

・ 多様性を力に変える~ダイバーシティ&インクルージョンからDEIへ

・ 情報セキュリティポリシー遵守強化*

・ 働く人のメンタルヘルス初級編*

・ 社員としてのリスク管理

・ 働く人のメンタルヘルス中級編

・ 財務報告に係る内部統制(基礎編)

・ 学研グループの製品安全への取り組み

・ 個人情報の管理について

・ 学研グループの理念・ビジョン・行動指針*

・ 個人情報漏えい事故防止を考える

・ 学研グループのコンプライアンス・コード*

・ DX社内啓発

・ コンプライアンスの重要性

・ 健康経営とは

・ 下請法

・ 健康経営_健康に関する知識_生活習慣病

・ 景表法 景品表示法の基礎

・ 健康経営_健康に関する知識_自己保健義務

・ インサイダー取引

・ 健康経営_従業員のメンタルヘルス*

・ テレワーク時の情報セキュリティ

・学研グループのリスク管理について(管理者向け)

*は共通必須

各委員会の機能と概要

■ガバナンス諮問委員会
第三者の立場で、内部統制システムを含む当グループのガバナンスの状況を審議・答申する機関として、社外取締役4名、社外監査役2名および弁護士・公認会計士各1名(当社の顧問ないし会計監査人ではない)で構成するガバナンス諮問委員会を設置しています。取締役会はガバナンス諮問委員から半期に一度、ガバナンスに関する答申を受けるほか、取締役会の実効性評価や主要株主との取引の合理性などについても、客観的な意見を聴取し、意思決定に反映しています。
 

■指名・報酬諮問委員会
指名・報酬諮問委員会は、当社取締役、監査役の候補者指名および取締役の報酬についての客観性、透明性の確保を担っています。代表取締役社長、社外取締役4名、社外監査役2名で構成し、取締役の選解任と報酬決定、代表取締役社長の後継者計画等について審議し、その内容を取締役会に答申しています。
 

■内部統制委員会
内部統制委員会は、学研グループの内部統制システム構築を統括しています。同委員会のもとには、「コンプライアンス」「情報セキュリティ」「リスク管理」「財務報告統制」「教育・研修」など内部統制の重要課題への取り組みを推進する部会・チームが設けられています。
 

■サステナビリティ委員会
SDGsへの取り組みをはじめとするサステナビリティを推進する体制として、サステナビリティ委員会を設置しています。気候変動、ビジネスと人権、生物多様性、DE&I (ダイバーシティ、エクィティ&インクルージョン)など、サステナビリティの重要課題(マテリアリティ)に関する目的を果たすべく、統合ディスクロージャー部会、サプライチェーンマネジメント部会、人的資本部会が活動しています。

取締役会の実効性評価

当社の取締役会は、その役割・責務を実効的に果たしているかを自ら評価・分析して、実効性の継続的な向上に取り組んでいます。

1.評価の方法の概要

2024年9月、取締役全員および監査役全員に対してアンケートを実施し、その評価および分析を外部機関に依頼しました。
 
アンケートでは、①取締役会の構成と運営(10問)、②経営戦略と事業戦略取(9問)、③企業倫理とリスク管理(4問)、④業績モニタリングと経営陣の評価、指名・報酬(5問)、⑤株主との対話(3問)、⑥2023年12月決定の行動計画への評価(2問)、計33問に関して、点数化するアンケート(それぞれ評価の高い順番で5から1まで)を実施いたしました。併せて上記①から⑥の大項目に対し、コメント・要望の記載を求めました。

2.アンケート結果の概要

  1. 大項目ごとの評価と評価の分布
    • 全項目の評価の平均は4.2となりました。
    • ポジティブな評価が大勢を占め、ネガティブな評価は少数にとどまり、コメントにおいても、重要な不備の指摘はありませんでした。
    • 大項目の評価においては、『③企業倫理とリスク管理』が最も高い一方、『②経営戦略と事業戦略』が最も低い結果となりました。
       
  2. 社内役員と社外役員の比較
    • 社内役員と社外役員の比較では、全項目平均は社内役員の評価が0.1pt高い結果となりました。
    • 最も評価の乖離があったのは、『⑤株主等との対話』と『⑥行動計画への評価』であり、0.3ptの差が生じておりました。
       
  3. 取締役と監査役の比較
    • 取締役と監査役の比較では監査役の評価が0.2pt高い結果となりました。
    • 最も評価の乖離があったのは、『②経営戦略と事業戦略』と『⑤株主等との対話』であり、それぞれ0.3ptの差が生じておりました。
       
  4. 前回(2023年9月実施)との比較
    • 前回評価との比較において、全項目平均は前回比で0.2pt高い結果となりました。(前回4.0→今回4.2)
    • 前回評価と比較し、最も評点が向上した項目は、大項目『⑥行動計画への評価』であり、0.4pt高い結果となりました。
    • 前回評価と比較し、評点が低下した大項目はありませんでした。
       
  5. 2023年12月決定の行動計画への評価
    • 昨年度に識別した課題を踏まえた「2023年12月決定行動計画」は概ねポジティブに評価されました。
      ①「資本コスト・株価を意識した経営の実現」は、社外役員の方が社内役員より低く評価し、乖離がありました。資本コストについて更なる議論の余地があるなどの指摘がなされました。
    • ②「取締役会運営の見直し アフターコロナにおける社外役員間の情報共有を促進」は、大多数の役員がポジティブに評価しました。更なる取り組みとして、より現場に近しい従業員等との接点を持つことなどが挙げられました。
       
  6. その他
    • 外部機関の実施した同規模他社(時価総額250億円以上1000億円未満)平均と比較すると、全項目評点は当社の方が高く評価されました。
    • 大項目別では、同規模他社と比較して『④業績モニタリングと経営陣の評価、指名・報酬』は比較的高めに評価される傾向にあり、これらのテーマに対する取り組みは、当社の強みと考えられている結果となりました。

3.分析結果の概要

  1. 以下の14問は、社内/社外役員とも高評価の回答結果となり、当社の強みとして認識されていると分析されました。
    1-3 付議議案の適切性、1-4 取締役会の年間スケジュール、
    2-7 持続的な企業価値向上への取り組み、2-9 政策保有株式の保有の適否の検証、
    3-1 行動規範の制定と監督、3-2 内部通報制度の有効性、
    3-3 リスク評価プロセスの構築、3-4 重要リスクの報告と適切な対処、
    4-1 業績指標と経営指標の関連性、4-4 指名委員会の責務、
    4-5 指名委員会の情報入手体制、5-1 ステークホルダーとの協働、
    5-2 株主との建設的な対話を促進する体制構築、6-2 前回識別した課題への対応②
     
  2. 以下の9問は、社内/社外役員とも低評価の回答結果となり、当社の課題として認識されていると分析されました。
    1-1 独立社外取締役の活用、1-2 取締役会の適切な構成、1-8 社外役員間の情報共有、
    1-10 役員トレーニング、2-2 戦略の包括的・多角的検討、
    2-4 実行計画の進捗状況の監視・監督、
    2-5 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応、
    2-6 承認案件の成果・達成度の報告、2-8 人材育成にかかる監督
     
  3. 以下の4問は、社内役員の回答結果が平均以上にもかかわらず、社外役員の回答結果は平均未満と、社内役員と社外役員との間で認識に乖離があると分析されました。
    1-7 自由闊達な議論、2-1 戦略の審議に必要な情報提供、
    5-3 サステナビリティ情報の開示にかかるリスク管理とガバナンス、
    6-1 前回識別した課題への対応①

4.本行動計画の概要

分析結果を受けて、外部の有識者を構成メンバーとする当社のガバナンス諮問委員会で客観的な立場からの意見を聴取したうえで、以下の通りに2025年9月までの行動計画を策定しました。

■実効性評価の分析結果により顕在化した課題に対応するため、以下の2つを課題として定める。
 

  1. 取締役会の運営改善
    • 取締役会付議事項の適正化
      グループ会社への権限移譲により付議件数の削減を進める。
      書面による事前説明などの併用により、より重要性が高い議案の審議時間を確保する。
    • 取締役会説明資料の充実
      M&Aなどの投資案件の判断に必要な情報(市場性やシナジー効果等)を必ず記載する。
      発議者は重点ポイントに絞った説明を心掛け、審議の充実を図る。
       
  2. 経営戦略と事業戦略のモニタリング
    • 過去の投資案件の成果・課題等の報告
      中長期的な成長に向けた重要な投資案件等の進捗状況を取締役会で定期的に報告・協議する。

取締役スキルマトリックス

当社は、取締役及び監査役が備えるべき専門知識や経験などについて、企業経営の基本スキルである「企業経営」「財務・会計」「法務・コンプライアンス・ガバナンス」、当社の事業基軸である「教育事業」「医療福祉事業」「イノベーション(DX・BX)」「グローバル」、持続可能な社会の実現や発展のために必要不可欠な「サステナビリティ(環境・人権)」「人事・人材開発・D&I」を必要なスキルセットとしております。

氏名

当社における

地位

企業

経営

教育

事業

医療

福祉

事業

イノベー

ション

(DX・BX)

グローバル

財務・

会計

法務・

コンプライアンス・

ガバナンス

サステナビリティ

(環境・

人権)

人事・

人材開発・

D&I

取締役

宮原博昭

代表取締役

社長

福住一彦

取締役副社長

小早川仁

取締役

常務執行役員

安達快伸

取締役

上席執行役員

五郎丸徹

取締役

上席執行役員

百田顕児

取締役

上席執行役員

山本教雄

取締役

上席執行役員

細谷仁詩

取締役

上席執行役員

山田徳昭

社外取締役

城戸真亜子

社外取締役

伊能美和子

社外取締役

Caroline F.

Benton

社外取締役

監査役

小田耕太郎

常勤監査役

藤島拓也

常勤監査役

山田敏章

社外監査役

松浦竜人

社外監査役

役員報酬

当社は、「優秀な人材の確保と目標達成への動機付け」「ステークホルダーとの価値共有」「コンプライアンス経営の推進」などの視点から役員の報酬に関する基本方針を策定しています。
 
基本方針に基づき、業務執行取締役の報酬は、基本報酬、業績連動報酬、株式報酬によって構成され、株主総会で決議された限度内において、指名・報酬諮問委員会の審議を経て取締役会で決定されます。
 
役位を基本とする基本報酬の水準は、他社の水準、ならびに当社の従業員給与および執行役員報酬等を参考に、また個別の支給額は、毎年の査定、指名・報酬諮問委員会での審議の結果を尊重して決定されます。業績連動報酬は、財務指標と非財務指標の二つの指標から期初に目標を設定し、達成度に応じて支給されます。株式報酬としての譲渡制限付き株式は、当社の事業環境、業績、株価推移その他の事情を勘案して、当社の企業価値の持続的な向上を図るインセンティブとして適切に機能するように、付与されます。

政策保有株式

政策保有株式については、半期に一度保有目的に至った事業の進捗、その後の事業に与える効果等について取締役会で検証を行い、保有の目的により得ることが期待される便益と資本コストを総合的に勘案し、「保有の意義が必ずしも十分でない」と判断した銘柄については縮減を進めたうえで、適宜開示しています。
 
政策保有株式の議決権行使にあたっては、議案の内容が当社および投資先会社の企業価値向上に資するか否かの観点から判断し、また必要に応じ当該会社との対話を実施し、議案の趣旨について確認するなどしたうえで、議案に対する反対も含め、慎重に対応しています。
 
なお、当社の株式を政策保有株式として保有している会社からその株式の売却等の意向が示された場合でも、取引の縮減を示唆することなどにより売却等を妨げるようなことはしません。