N.W.

左:(株)Gakken 出版・コンテンツ営業本部 コンテンツ営業部 ICTサービス開発課 幼児ICTチーム

S.A.

右:(株)Gakken 幼児教育事業本部 幼児教育事業部 hugmo事業推進課 hugmoコンサルティングチーム

「hugmo(ハグモー)」は、様々な保育関連サービスを提供するICTクラウドプラットフォーム。ICTによる情報革命を通じて、子どもたちを預かる保育園や幼稚園、こども園、学童保育などのさまざまな施設(以下、子育て支援施設)とその保護者に向け、便利で安全なサービスを提供しています。子育て支援施設の業務管理や保護者連絡などのコミュニケーションを劇的に効率化するだけでなく、子どもの健康管理やトラブル・事故予防の強化も実現。このサービスを支える二人に話を聞きました。

紙の連絡帳に代わりアプリで利便性を向上
そのほかにもさまざまな機能を搭載

「hugmo」が開発された理由や背景を教えてください。

もともとは学研にも「園ぴゅう太」という保育園の業務支援システムはあったのですが、こちらはメールシステムがメイン機能でした。時代に合わせた機能を実現するため、新たにスマートフォン用のアプリを主軸にした業務支援システム「hugmo」の導入に踏み切りました。

もう少し遡って話をすると、「hugmo」はソフトバンク(株)の当時の子会社の(株)hugmoより、「未来を創る大切なこどもたちのために子育てを最高にワクワクする楽しいものにする」をミッションに2016年から提供が開始されました。そして2021年6月に、教育事業との相性が良いことから、保育園・幼稚園などにつながりをもつ我々の強みを生かし保育・教育業界のDX推進を目指して、学研がこの事業を譲受したという経緯になります。

「hugmo」の良さや、特長を教えてください。

私たちが子どもの頃は、電話や紙の連絡帳で保護者と職員がやり取りをしていたのですが、「hugnote」(hugmoのなかでICT業務支援・保育者連絡を提供するサービス)ではアプリを通じて「明日〇〇を持ってきてください」「台風のため本日は休園です」などのお知らせができます。また運動会などの写真販売も、アップロードした中から保護者に選んでもらい、ネット上で決済まで行えるようになっています。 

連絡帳としての機能以外にも、送迎のバスがどの辺りを走っているかアプリ内でわかったり、バスが近づいたらプッシュ通知が来たりするサービスや、お昼寝の時間の事故を防ぐため専用のマット型センサーと連動し、寝ている子どもの状態を見守るサービスなどもあります。また、専用の非接触型体温計とも連動しており、毎日お子さまの熱を測らなくてはならなかったコロナ禍の時期などは、大変役に立ったというお話もいただきました。

「hugsafety」(hugmoのなかでIoT機器と連動するこどもの健康管理を提供するサービス)での午睡(お昼寝)記録
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「hugsafety」(hugmoのなかでIoT機器と連動するこどもの健康管理を提供するサービス)での午睡(お昼寝)記録

ただの連絡帳アプリではないということですね。

そうです。連絡帳をはじめとする、職員の業務支援や職員と保護者のコミュニケーションのためのアプリで、現在は全国で4,000ほどの施設で利用されており、導入いただいた施設では、継続使用していただいています。

他社とは異なる、学研ならではの
コンテンツの豊富さと手厚いサポート

他社のサービスと比較したときの特長はありますか?

やはり「幅広い教育事業を手掛けている学研ならでは」というところが大きいと思っています。たとえば「まなびノート」というひらがなのワークや、職員向けの読み物など、学研の良質なコンテンツを一緒にお届けできることは利用してくださる方にとって、大きな利点です。。また学研はもともと、保育園や幼稚園に対してさまざまなサービスを提供してきた経緯から、安心してご利用いただけるということに加え、こちら側からの視点でいえば営業がしやすいということも挙げられると思います。

「hugnote」(hugmoのなかでICT業務支援・保育者連絡を提供するサービス)での出欠管理
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「hugnote」(hugmoのなかでICT業務支援・保育者連絡を提供するサービス)での出欠管理

東京・名古屋・大阪・福岡など全国に拠点があり、何かあれば直接施設にお伺いして対応することもできますし、また電話によるサポートも7時から20時まで受け付けていますから、他社のサービスに比べてサポート体制が手厚いということもいえます。

最近では、ある新聞に「hugnote」を利用している母親の感想が掲載されたことがありました。手書きではなくなったことで負担が減ったことや、今日の給食が画像付きで自分も夫も見られることなどが便利だと喜んでいただき、とてもうれしかったですね。

「hugnote」の良いところは、一人のお子さまに対して複数の保護者を設定できることです。お父さんお母さんだけでなく、遠方に住んでいてお孫さんとなかなか会えないおじいちゃん、おばあちゃんからも、お孫さんを身近に感じることができると喜んでいただいています。

保護者だけでなく、
職員にとってのメリットも

「hugnote」は、こども誰でも通園制度(※)にも対応しますか?

  • こども誰でも通園制度:2023年、政府による「こども未来戦略方針」の一つとして掲げられた。保護者が就労していなくても、時間単位等で保育園を利用できる新たな通園制度として注目されている。

たとえば週に1、 2回しか来ないお子さまの場合、紙の連絡帳でのやり取りでは必要事項がすぐに伝えられないこともありますが、「hugnote」を使うことでいつでも連絡を取り合うことができます。また保護者とコミュニケーションを取る機会が少ないと、職員はそのお子さまの性格などを把握しづらいこともあるのですが、「今日は家で〇〇をしていました」など保護者からご家庭での様子を伝える際にも使っていただけるので、保護者と職員のコミュニケーションが取りやすいと思います。

待機児童が問題になっていたころとは異なり、今は、選ばれる保育園や幼稚園、こども園になるためにはどうするかを考えなくてはならない時代になってきました。ですから、こうしたツールが「あって当然だ」という考えの保護者が増えるほど、導入している施設はより多くの保護者に選ばれるようになっていくと思います。

また「hugnote」の利用は、保育園や幼稚園だけでなく学童保育にもあるのですが、学童は今人手不足で、現場はとても大変です。「hugnote」を導入していただければ、業務負担を減らすことができ、子どもたちとの時間をもっと作ることができます。

保護者だけでなく、職員にとってのメリットも大きいということですね。

そうですね。たとえば、保護者に対して何かアンケートを取る場合、従来の方法ですと、 アンケートを作って紙で印刷して各クラスに配り、そこから保護者に配ったのち、保護者は記入して子どもに持たせて保育園や幼稚園に届けて…といった、多くのステップがあります。それを「hugmo」を使ってアンケートをオンラインで完結させることで、保護者の声を生かして、より良い園の運営に役立てることも、効率的に進められます。

「hugnote」(hugmoのなかでICT業務支援・保育者連絡を提供するサービス)でのアンケート
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「hugnote」(hugmoのなかでICT業務支援・保育者連絡を提供するサービス)でのアンケート

職員、保護者、子どもたちのために
新しい文化をつくり上げていく楽しさ

お二人が、この仕事をしていて楽しさややりがいを感じる場面はありますか?

私はIT系のメガベンチャーと呼ばれる会社から、学研のDXをより進めていく役割として入社し、「hugmo」に携わっています。学研はとても長い歴史を持つ会社で、「hugmo」というサービス自体、社内では最先端の分類に入ってくると思います。保育・教育現場には長年のなかでのさまざまな文化やルールがあり、それを変えて新しい文化を作り上げていくことは難しさもありますが、効率化できる部分も多くあると感じています。新しい当たり前をつくっていくことに、楽しさややりがいを感じています。

私は新卒で入社して以来、ずっと幼児教育事業に携わってきました。「保育ICT」といわれたときも最初はピンと来ませんでした。しかしコロナ禍があり、「こども誰でも通園制度」のような新たな制度もつくられ、今、子どもを取り巻く環境が大きく変わっていることは感じていました。新しいことを始めるときは大変なこともたくさんありますが、多忙な保護者や職員の方が毎日を過ごしやすくなるように、ひいては子どもたちが生き生きと生活できるようにと考えながら業務を推進していくことは、とても楽しいです。

「hugmo」の今後の展望についてお聞かせください。

機能的な拡充をしていくことはもちろんのこと、学研ならではの教育的価値を保護者にお届けできるプラットフォームを築き上げることが、これからのフェーズだと思っています。現在は、目の前にある業務課題を解決することが中心ですが、教育的に価値のあるコンテンツもさらに増やしていけたらと思っています。「hugmo」を通して、保護者や職員にとって勉強となるコンテンツや、子どもの学習をサポートするようなコンテンツも届けられるようになればと思っています。

いくつもの保育ICTサービスがあるなかで学研を選んで使っていただいているからこそ、学研のさまざまなコンテンツに触れてもらう機会が増えればと思っています。2023年からは春や夏に実施した「ハルガク」「ナツガク」キャンペーンという(株)Gakken全体の大きな施策にて「hugmo」も連携したりと、マーケティング部門・出版部門・塾部門との連携も増えてきました。
また、『うたまるごはんのかんたんフリージング離乳食・幼児食』という(株)Gakkenが出版している人気の書籍があるですが、こうしたコンテンツを「hugmo」を通じて触れてもらう機会を作ることができないか、検討しているところです。

「hugmo」アプリが多くの保護者や職員にとって、なくてはならない存在になれたらと思います。

『うたまるごはんのかんたんフリージング離乳食・幼児食』の書影
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『うたまるごはんのかんたんフリージング離乳食・幼児食』の書影

私は、初めての習い事が学研の「幼児教室」でした。母が幼稚園の先生をしていたので「学研っていいよね」という母の思いがきっかけで。そういう方々はたくさんいらっしゃると思うので、あのころの母のような熱心な学研ファンをつくれるよう、理想を高く持ちたいですね。

私たちが担当している「hugmo」は、0歳や1歳というユーザーの人生の中で早い段階で接点をもつことができます。幼児期だけで終わらず、そこから先の小学生や中学生、そして大人になっても一人ひとりにあわせた学びや生活を豊かにするお手伝いを学研グループ全体で提供していけるよう、連携していけたらと思っています。

少子化はこの先も進んでいくと思いますが、子どもの数が減っていくと一人あたりの教育費が増えるというデータは今も出ていますし、少子化は決して逆風だけではないととらえています。「hugmo」というツールを、もっと保護者や職員の方々に寄り添えるものにしていき、子育てを支えていきたいですね。

N.W.

(株)Gakken 出版・コンテンツ営業本部 コンテンツ営業部 ICTサービス開発課 幼児ICTチーム

2021年12月にIT系の企業より(株)学研教育みらい(現・(株)Gakken)へ入社。現在と同じくICTサービス企画開発室にて、「保育ICTサービスhugmo」の企画開発(機能の要求分析・ヒアリングや要件定義、開発パートナーとの連携等)に携わる。また、社内のDX推進を目的とした業務効率化のプロジェクトにも携わる。ライブが好きで、邦楽やK-POPなど月1ペースで参加する。

S.A.

(株)Gakken 幼児教育事業本部 幼児教育事業部 hugmo事業推進課 hugmoコンサルティングチーム

2018年に(株)学研教育みらい(現・(株)Gakken)へ新卒で入社。東日本支社に配属され、2年間営業として幼児教育事業に関する代理店営業を担当。その後幼児教育事業部へ異動し、園備品開発の部署で1年、事業企画の部署で1年経験し、昨年よりhugmo事業推進課にてhugmoの営業企画として園・施設への直接営業や営業企画を担当する。旅行とお酒、そしてK-POPアイドルの追っかけが生きがい。

※ご紹介した情報、プロフィールは取材当時(2023年10月)のものです。

サービス・事業紹介

保育ICTサービスhugmo(ハグモー)は、hugnote(ハグノート)を中心に様々な保育関連サービスを提供するICTプラットフォームです。