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小学生白書Web版 2011年6月調査>分析編>

第1章 東日本大震災発生時の下校の全体的な傾向とその後の変化

遠藤宏美(宮崎大学特任助教)

1.大震災発生時の学校・子ども・家庭
(1)発生当時、小学生を持つ家庭の約4割は自宅に大人がいなかった

 では、本調査の単純集計結果(N=927)から、東日本大震災発生当時の家庭の様子を見てみよう。

 発生当時、「自宅に誰か大人がいたかどうか」(図1-1)では、約6割(61.3%)が「いた」と回答している。地震発生が下校間際の時間帯であったことから、家で子どもを迎えるために大人の在宅率が高かったとみられるが、「(誰も大人が)いなかった」という家庭も約4割(38.7%)と、決して少なくない割合であった。発災がもう少し早い時間帯であれば、大人の在宅率はより低かったかもしれない。このことを踏まえると、大人が在宅していない状態で災害が起こることを想定して、学校での避難や子どもの下校に関する対策を立てることが求められるのではないだろうか。

図1-1 東日本大震災発生時の大人の在宅状況(N=927)