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小学生白書Web版 2011年6月調査>分析編>

第1章 東日本大震災発生時の下校の全体的な傾向とその後の変化

遠藤宏美(宮崎大学特任助教)

1.大震災発生時の学校・子ども・家庭
(2)大震災発生後の子どもの下校は、大変ではなかった?

 図1-2は「お子さんの下校について大変に思ったかどうか」についての回答の結果を示したものである。「とても大変だった」(8.2%)と「まあ大変だった」(22.8%)を合わせても約3割となっており、子どもの下校について大変だと思った保護者はさほど多くはなかったといえる。しかし、その「大変さ」は保護者の置かれた状況と子どもの下校の仕方によって異なっていたと考えられる(詳細は第2章を参照)。

 また、「まったく大変ではなかった」が2割を数えているが、これは子どもの学年(年齢)によっても感じ方が異なっていたり、地域によって揺れの大きさに差があったため、人によっては大地震だと感じなかったりしたことが要因であると推察される。実際、他の質問に対する自由記述からは、「こちらの方はそれほど大地震だとおもわなかった」「自宅でも物が落ちる程でもなかったので、子供は学校だし全く心配していなかった」(原文のまま)という回答が見られた。子どもの下校を大変だと思う程度は、さまざまな要因が絡んでいると考えられる。

図1-2 東日本大震災のときの、子どもの下校について(N=927)