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小学生白書Web版 2013年3月調査

【調査テーマ】「小学生の日常生活に関する調査」

今、一番ほしい物①
★男子はゲーム(ソフト&ハード)が不動の人気! 図鑑も好き

【表G-1】【男子全体】今、一番ほしい物 トップ5

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【表G-2】【男子・学年別】今、一番ほしい物 トップ5

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男子全体で一番欲しい物をみてみよう(表G-1参照)。1位「DS・PSPなどの携帯型ゲーム機(ソフトをふくむ)」(36.1%)、2位「Wii・プレステなどのすえ置き型ゲーム機(ソフトをふくむ)」(18.1%)がダントツで、3位「自分用のパソコン・タブレット」(5.3%)以下に、大きく水をあけている。これは2011年12月調査*とほぼ同じ結果である。4位「遊戯王・デュエルマスターズなどのゲーム用トレーディングカード」(5.2%)、5位「ケータイ電話・スマホ」(5.0%)は、前回と比べポイントを下げ、順位が入れ替わっているが、人気は相変わらずだ。

不動の1、2位であるゲーム関連が支持されている理由として、新機種の投入や人気ソフトの新商品など、子どもに飽きさせない展開をしていることが考えられる。また、4位のトレカは、新シリーズのカード販売やアーケード・ゲーム機で遊べるカードの登場など、小学生男子のコレクター心理をくすぐる展開をしていることが考えられる。

学年別にみてみると(表G-2参照)、低学年(1,2年生)では、「図鑑・辞書・ドリルなどの書籍」がランクインしている(1年:4位、2年:4位)。女子では「図鑑・辞書・ドリルなどの書籍」はランク外なので、男子に特徴的な傾向といえよう。ここ数年、「図鑑ブーム」といわれており、学研・小学館の2大ブランドに、講談社・ポプラ社が相次いで新規参入し、書店の児童書コーナーがにぎわっている。そうした影響が、結果に表れているのかもしれない。中学年(3,4年生)では、「好きなマンガ・小説などの単行本」がランクインしている(3年:5位、4年:3位)。全国の小学校にすっかり定着した「朝の読書」活動により、本を「欲しい物」にあげる児童が多くなったと推察される。高学年(5,6年生)では、「自分用のパソコン・タブレット」(5年:3位、6年:3位)、「ケータイ電話・スマホ」(5年:5位、6年:2位)の順位が上昇している。パソコンは一般家庭には広く普及しつつあるが、思春期の男子は、家族共用ではなく、「自分用」に1台欲しいと思っているようだ。ケータイやパソコンは、好奇心を満たしたり、友だちとの情報交換をしたりするツールとして、欠かせないモノとなっているのかもしれない。現代の世相の一端を表す結果となっている。

(学研教育総合研究所:松田豊一、明治学院大学教授:石井久雄)

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