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「教育夏まつり2013 in 福島・二本松」 取材レポート

(取材:学研教育総合研究所 松田豊一)


「教育夏まつり2013」開会式であいさつする三保恵一・二本松市長
ROJE理事を務める安威フェローから二本松市教育長にポケット図鑑(提供:学研教育みらい)が贈呈された。(右から河村代議士、三保市長、小泉教育長、安威フェロー、鈴木元文科副大臣)

学研グループが設立から関わっているNPO法人日本教育再興連盟(ROJE)主催の「教育夏まつり」が8月24日に福島県・二本松市で開かれた。ROJEの学生スタッフが中心となり、開催している毎年恒例の教育ボランティアイベントである。東日本大震災以降、被災地の子どもの支援をテーマにしている。3年目の今年はその活動意義が認められ、文部科学省委託事業として行われた。二本松市の中学生を招いた、昨年の夏まつり「東京スタディーツアー」の大きな成果から、地元の熱い要望により現地での開催となったのが今年の「教育夏まつり2013 in 福島・二本松」だ。

24日当日は、二本松市市民会館と隣接する文化センターを会場に、朝9時半から夜7時30分まで、丸一日「教育夏まつり」が開かれた。文化センターの和室大広間では、自分の将来の夢や、二本松市のいいところ、町への希望などを考えて発表する、地元の子どもとROJEの大学生スタッフによる交流企画「みらそび(未来×遊び)×二本松」「子ども熟議」が午前10時から午後3時まで、昼食と中休みをはさみ、いくつかのグループに分かれて進められた。

またほぼ同時に別会場では、教員・保護者向けの一流講師による講座(ICT、グローバル人材育成など4講座)が行われ、こちらも盛況だった。


ROJEの大学生スタッフ(緑色のTシャツ)と二本松の子どもたちの交流企画の会場、和室は熱気むんむん…

音楽祭の全出場者によるフィナーレ、「二本松の子どもたちの歌~夢へのスタート」の大合唱で「教育夏まつり2013」は幕を閉じた

そして、今年の目玉はなんといっても、夕方5時スタートの「音楽祭」。朝の開会式でも会場となった、収容人数1200人の市民会館大ホールで歌と演奏、お笑いまで含めた、新しいスタイルの「教育エンターテインメントショー」が始まった。安部潤バンドによるオープニング、市長による音楽祭開会宣言から、地元の混声合唱団による「二本松市民の歌」、市立杉田小学校合唱部による、阪神淡路大震災のときに作られた「しあわせを運ぶように」福島バージョン…、中盤には、楽器、バンドのうんちくトーク&演奏、ROJEの理事・陰山英男先生のオリジナルロック「勉強しようぜ」の熱唱…。

そして今回の音楽祭のテーマともいえる、支援してくれる全国の人への感謝の気持ちで、一流ミュージシャンの船山基紀氏、久保田洋司氏、コモリタミノル氏と、ワークショップを重ねて作った「二本松の子どもたちの歌~夢へのスタート」が披露された。その後は、昨年「東京スタディーツアー」に続き松竹芸能から参加のTKO(木本)、ヒカリゴケ、ムートンのお笑いスペシャルライブ、福島出身のバンド「音速ライン」ライブと続いた。

音楽祭終盤にステージに上がったのは、裏方としてイベントを支えたROJEの大学生スタッフ。“ここでの出会い忘れません”のメッセージボードを抱えて「TOMORROW」を合唱。その後、二本松の子どもたちをはじめ、音楽祭に登場した全員がステージに上がり、「夢へのスタート」を大合唱、感動のフィナーレとなった。参加した人々にとって、終演予定時刻を大幅にオーバーしたのも忘れさせてくれる、思い出に残る夏休み最後の夜となった。

NPO法人日本教育再興連盟(ROJE=Renaissance OF Japanese Education)ホームページ

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