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小学生白書Web版

小学生白書Web版 2016年9月調査

【調査テーマ】「小学生の生活・学習・グローバル意識に関する調査」

5.学習・学校生活について
好きな科目&嫌いな科目
★4年連続で好きも嫌いも「算数」がダントツ!

【図15-1】あなたが、学校の授業で一番好きな科目と一番嫌いな科目を教えてください。以下の中から当てはまるものをそれぞれ1つ選んでください。

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【図15-2】好きな科目

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【図15-3】嫌いな科目

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この項目は4年連続で「好きな科目」と「嫌いな科目」において「算数」が第1位という結果になった。「好きな科目」は上位から「算数」(25.8%)、「体育」(17.3%)、「図工」(14.3%)となり、「嫌いな科目」は上位から「算数」(23.7%)、「国語」(19.9%)、「体育」(7.7%)となった。「嫌いな科目はない」(27.8%)と答えた小学生は約4人に1人にのぼり、学校で学習している科目すべてに前向きに取り組んでいる様子がうかがえる。とくに低学年は男女共に「嫌いな科目はない」と答えた割合が他学年に比べて高い傾向にあった。一方で、全体の約7割は嫌いな科目があると回答している点は気にかかる。全ての教科は子ども達の生活環境を軸としてつながっているため、嫌いな科目があったとしても、それらは彼らの好きな科目や日常とも密接に関係しているという視点を持ってもらうきっかけが必要なのかもしれない。

「算数」が「好き」(25.8%)と「嫌い」(23.7%)の差は僅か2.1ポイントと少ないことから、好き嫌いは顕著に二分していることが分かる。男女別に見ると、男子が「算数」を好きと答えている割合(33.0%)が高く、女子では18.7%と大きな差が開いた。さらに、算数を嫌いと答えた男子の割合が13.8%であるのに対し、女子は33.5%とこちらも明確な差が見て取れる。一方で、「国語」については男女の好き嫌いが「算数」と逆転している。「国語」を「好きな科目」と答えた男子は5.7%であるのに対し、女子は22.2%。「国語」を「嫌いな科目」と答えた男子は26.8%であるのに対して、女子は13.0%であった。このようなことから、嫌い・不得意といった先入観の壁を乗り越えられるような工夫や機会がさらに必要であるといえる。