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白書シリーズWeb版

小学生白書Web版 2019年8月調査

【調査テーマ】「小学生の日常生活・学習に関する調査」

5.メディア・通信機器について
パソコンでできること
★約3人に1人はパソコンを触ったことがない!

【図24】パソコンでできることは何ですか。(複数回答可)

↑クリックすると大きな図が見られます

2020年度からの小学校におけるプログラミング教育の必修化に伴い、小学生の子ども達は学校等でパソコンに触れる機会が増加すると考えられる。はたして、今の子ども達は、どの程度パソコンを使いこなすことができるのだろうか。

全体では「マウスが操作できる」(63.0%)、「キーボードで指定されたキーを押すことができる」(49.9%)、「インターネット(ウェブページ)を閲覧することができる」(37.3%)、「キーボードで文字入力ができる」(36.5%)、「インターネット(ウェブページ)で必要な情報を検索し目的のものにたどり着ける」(22.1%)という順番だった。「マウスで操作できる」以外は半数に届かず、情報活用能力が高いとは言えない結果になった。

また、注目すべき点として、「パソコンを触ったことがない」と回答した割合が約3割にのぼった点が挙げられる。2008年に日本初のスマートフォンが発売され、現在の小学生達が物心ついた頃には、スマートフォンが普及・浸透し始めたと考えられる。また、「自由に使える通信機器」の調査によると、家庭内で自由に使える通信機器は、パソコンよりもタブレットやスマートフォンの割合が高いことから、子ども達はパソコンに触れる機会よりもスマートフォンやタブレットに触れる機会の方が高く、「パソコンに触ったことがない」子ども達が少ないという結果になったのだろう。

そして、「プログラミング」というキーワードでグラフに注目すると、全体で「Scratchなどのビジュアルプログラミングが使える」が1.2%、「ソースコードを使ってプログラムを組むことができる(HTML、CSS、JavaScript、C++、Pythonなど)」が0.3%と低い割合であったことから、小学校での必修化によりプログラミング自体は注目されているものの、実際に取り組んでいる小学生はまだ少ないようである。