当グループは、環境保全に積極的に取り組むとともに、事業活動による自然資源への負荷の軽減に努めています。自社の事業活動では水の利用は限られていますが、特に出版事業においては用紙製造や印刷過程での水利用が多くなっています。そのため、持続可能なサプライチェーンの構築にも注力しています。サプライヤーの選定においても、水管理の実績や環境保全への取り組みを重要な評価基準とし、信頼性の高いサプライヤーと連携し、持続可能な水資源管理を実践しています。
取水源別年間用水使用量の推移(学研本社ビル)
放水先別排水量の推移(学研本社ビル)
*2022年下水及び2024年9月数値は推計値で算定
ターコイズブルーの海と白砂の広がる美しい島々。カリブ海には7,000を超える島が点在しています。その東側、大西洋と南北に隣接する東カリブ小島嶼国。伝統的に漁業が盛んな地域で、サンゴ礁海域ではコンク貝やロブスターが、沖合海域ではカツオ・マグロなどの回遊魚が獲れます。しかし近年、過剰な漁獲・採取によってこれらの水産資源は減少し、生態系の劣化が問題となっています。
アイ・シー・ネットは、カリブ諸島の6ヵ国を対象に、政府開発援助(ODA)により2022年8月「漁民と行政の共同による沿岸水産資源の保全管理強化プロジェクト(第2期)」を開始しました。アフリカ、大洋州などでの「持続的な水産資源管理」の実績を評価され、日本政府から運営を委託されています。水産セクターの行政能力と漁民組織力を同時に強化し、沿岸地域生態系を保全することがねらいです。2025年半ばまでパイロット活動を通じ、行政と漁民の参加型共同管理の優良事例を形成することとしています。
このプロジェクトの特徴は日本の「里海」のアプローチを取り入れていることです。日本では、沿岸海域に人の手を適度に加えて一体的に管理することにより、水産資源の保全や生態系機能を高め、豊かな海を創造してきました。パイロット活動では、漁民の資源保全に対する意識改善や生計向上の仕組みも取り入れ、漁民たちがより主体的に資源管理できるように設計しています。
Gakkenでは、地球環境への課題に取り組むきっかけとなる本を、数多く出版しています。ESDで求められる、行動を起こせる子どもの育成につながります。
地球の危機図鑑 地球が直面する最新の「危機」にどのようなものがあるか、またそれをどうやって解決、回避していくのかをビジュアルで学べます。
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なぜ?から調べる 水源の森から川、ダム、浄水場、水道施設から各家庭までを解説。世界の水の事情も併せて紹介。調べ学習にピッタリの構成。
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学研の科学 |
学研の図鑑LIVE |
環境ノンフィクション |
全国の学研教室、学校、公立図書館、高齢者施設、学童施設などにキャンペーンのポスターを配布し、掲示をお願いしています。
「環境」をテーマに、国内外の小学生・中学生・高校生から絵と標語によるポスター作品を募集し、優れた作品に「内閣総理大臣賞」をはじめとする各賞を授与するコンクールです。当社は、団体表彰としてさいたま市立泰平中学校と広島市立翠町中学校に学研賞を贈りました。
【左上】環境大臣賞 東京都港区立白金の丘小学校5年 濃川紗良さんの作品
【右上】文部科学大臣賞 和歌山県和歌山市立和歌山高等学校1年 北出和奏さんの作品
【右下】内閣総理大臣賞 千葉県八千代市立村上東中学校1年 藤﨑紗良さんの作品
- 2022年度時点の情報です。