学研グループでは持続可能な社会の実現に貢献するため「調達方針」を策定し、サプライヤーとともに責任ある調達活動に取り組んでまいります。

学研グループ 調達方針

学研グループは、乳幼児から高齢者までの幅広い顧客を含めたステークホルダーの期待やニーズに応え、グループ理念に謳う「すべての人が心ゆたかに生きること」のできる持続可能な社会を実現するため、環境保全や安全、人権などに配慮した調達活動を実施します。この活動は、私たちが果たすべき社会的な責任であると同時に、学研グループの重要なパートナーであるすべてのサプライヤーの責務とも考えます。連携・協働を基礎とした調達活動の実施に期待します。

1.法令・社会規範等の遵守

事業活動をおこなっている国や地域の法令、持続可能な調達の国際規格「ISO20400持続可能な調達に関するガイドライン」などの国際基準を遵守するだけでなく、責任ある調達に必要な教育、人権保護・コンプライアンスの徹底に努め、高い水準の倫理感に基づき事業活動をおこないます。

2.人権の尊重と保護

事業活動をおこなっている国や地域の法令、および国際的な人権基準を遵守し、それらの国・地域の環境・文化・宗教・習慣などに基づいた社会規範を尊重します。そのうえで、あらゆる強制労働、児童労働を禁止するなど、調達にかかわるすべての人々の人権の尊重と保護に努め、サプライチェーン全体にわたる人権リスクの軽減に努めます。

3.権利の保護と良好な労働環境の整備

事業活動をおこなっている国や地域の法令を遵守するだけでなく、国際労働機関(ILO) の「労働安全衛生マネジメントシステムに係るガイドライン」などにも留意し、各種法令で保護された従業員の権利を守るとともに、業務に伴う怪我や心身の病気を最小限に抑えて安全で衛生的な職場環境を整える取り組みを行います。万一、災害が発生した場合は、事故を最小限に止め、また、再発を防止するため、即時報告等所定の手続を確実に実行します。

4.環境配慮

事業に伴うCO₂排出の削減、エネルギー利用の効率化と再生可能エネルギーの利用促進、資源の効率的な利用、適正な水利用、化学物質・廃棄物の管理、生物多様性の保全など、環境リスクを軽減して、環境への影響を最小限に抑えるための統制を実施し、それにのっとった原材料調達を推進します。さらに、紙の生産には森林資源、水、エネルギーなどを大量に使用することをふまえ、適正に管理された森林からの原料調達、持続可能な生産方法および輸送を行います。

5.公平・公正な取引

調達活動でのサプライヤーの選定は、品質や安全性、ESGへの取組み、価格、納期のほか、経営状況等を適切に評価し、公平・公正で自由な競争機会を提供します。

6.品質・安全性

提供する製品やサービスの安全性と品質に関しては各種法令を遵守するだけでなく、品質管理を重視した体制を構築し、正確な情報を提供します。

7.機密漏洩防止・情報管理

機密情報や個人情報の漏洩を防止し、情報セキュリティの強化を図り、サイバー攻撃等の脅威に対して防御策を講じます。

8.緊急事態発生時を想定した計画の策定

発生しうる災害・事故などの緊急事態に備え、対策を準備し、また従業員への周知徹底をおこない、緊急事態発生による影響を最小限に抑えます。

2023年3月制定
株式会社学研ホールディングス
代表取締役社長
宮原博昭