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小学生白書Web版 2015年10月調査

【調査テーマ】「小学生の生活・学習・人間関係等に関する調査」

8.学習について(学校で)
グループ学習(よくなかったこと)
★複数人での学習活動ゆえの悩みが多数

【図8-⑦】グループ学習(よくなかったこと)

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「あなたが、グループ学習でよくなかったと思うことはどんなことですか?」の問いに複数選択式で回答を得た結果が【図8-⑦】である。

「特にない」(34.3%)が最も多かったものの、「意見がまとまらなかった」(21.7%)、「協力しない人がいた」(17.5%)、「役割分担がうまくいかなかった」(14.8%)という回答からは、仲間と協力して進めるグループ学習ならではの悩みがあげられた。

学年別では、4~6年生の男女ともに、「意見がまとまらなかった」「役割分担がうまくいかなかった」が全体平均より若干高いことから、グループでやる学習のもどかしさをより感じている様子が伺える。
「時間がかかっていやだった」(14.1%)については特に高学年の回答が多く、「1人でやるほうがいいと思った」(5.5%)は中学年からそう思っている子がいることから、グループ学習は効率的でないと考える小学生もいることがわかる。

今後の課題としては、ただ楽しいだけではなく、限られた時間のなかで授業のめあてを十分に達成し、子ども一人一人の理解度が上がり、学習に充実感・有用感を得られるような授業構成が求められるのではないか。

どの科目、どの授業でグループ学習を用いるか、その効果を合わせて考える必要もあるだろう。

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