TOP > 小学生白書Web版 > 2014年3月調査

小学生白書Web版

小学生白書Web版 2014年3月調査

【調査テーマ】「小学生の日常生活に関する調査」

8.中学入学直前意識
子どもの期待と不安、保護者の心配①
★期待するのは部活動、不安なのは教科別教師の授業

【図8-③】中学入学前の子の期待と不安、保護者の不安 ※複数回答

↑クリックすると大きな図が見られます

中学入学直前の春休み、子どもたちは、中学校生活に対して、どんな期待と不安を抱いているのだろう? また同時期の保護者の心配についても聞いてみた。

子どもが楽しみにしているのは、「新しい友達などの人間関係」(65.0%)、「部活動(クラブ活動)」(58.8%)のふたつ、また不安に思うこと、心配なことは「新しい友達などの人間関係」(43.8%)、「教科別の先生による勉強(成績)」(43.8%)のふたつが同率でトップだった。「新しい友達」ができる期待と、「いじめ」など人間関係のトラブルに対する不安と、子どもは両面ともに感じているようだ。小学校とは授業も試験も異なる、中学の勉強(成績)には、多くの子が期待よりも不安な気持ちを抱いている。逆に「部活」は意外と子どもに好評を得ているようだ。

保護者に聞いた心配なことは、子どもと同じく「人間関係」と「勉強」。ただ、「いじめ」や「LINE」ほかネットのトラブルなど、新聞・テレビ報道などの影響か、「人間関係」を特に心配(63.2%)しているようで、子ども(43.8%)にくらべて比率が高くなっている。

【図8-④】中学校に進学して楽しみにしていること、期待していること ※複数回答

↑クリックすると大きな図が見られます

中学入学前の子どもの意識で、「楽しみにしている、期待している」項目を、性別、電子機器利用時間、進学する中学校の種類、就寝時刻の集計軸でクロス集計した図表(上記)を見てみよう。「勉強(成績)」について、3年制の公立中学に進学する層が21.1%、公立以外が39.2%と際立った差がついている。「勉強(成績)」の項目は、就寝時刻でみると、早い(PM10時前)が最も低く17.0%、中間25.0%、遅い層29.3%と遅くまで起きている層ほど、中学の勉強を楽しみにしている結果となっている。同様に電子機器利用時間でも、もっとも高いH(1.5時間以上)層が11.9%、M層25.0%、L層27.9%と利用時間が少ないほど「勉強」を楽しみにしているようだ。