前述の「中学校に進学して楽しみにしていること、期待していること」で、約6割の子が期待していた「部活動（クラブ活動）」。果たして、どんな部活（クラブ）に人気があり、入部希望しているのだろうか？

子どもの人気を集めたのが、上位から「テニス」（15.8％）、「バスケットボール」（11.4％）、「サッカー」（10.8％）がベスト３。続いて「陸上」（9.4％）、「卓球」（9.4％）、「ブラスバンド」（8.2％）となっている。スポーツの大会で応援にかりだされ、日ごろの楽器の練習もハードな「ブラスバンド」をはじめ、上位には運動部が並んでいる。文化系では「美術」（7.0％）、「科学」（4.2％）に一定の支持があるようだ。

同様の質問を保護者にした結果が、上の図表の折れ線グラフだ。ほぼ子どもと同じで上位は「テニス」（13.8％）、「サッカー」（10.6％）、「陸上」（10.6％）、「バスケットボール」（10.4％）で、運動部への入部を支持しているようだ。また子どもの人気はそれほどでもないが、保護者の支持を集めているのが「水泳」（5.4％）、「ＥＳＳ（英会話）」（5.0％）だ。

上の二つの図表はそれぞれ、子ども、保護者の結果を、子どもの性別、電子機器利用時間、進学する中学校の種類、就寝時刻の集計軸でクロス集計した結果だ。

男女の性別で差が顕著なのが「サッカー」で、入部希望はほとんど男子（20.4％）、女子は1.2％の支持しかない。保護者の意向もほぼ同様だ。W杯、アジア杯と制した日本女子サッカーだが、まだ中学には女子サッカー部は育っていないのが現状なのかもしれない。同様に男子人気が高いのが、「野球・ソフトボール」（12.0％）で、女子は2.4％という結果だ。男子だけの人気では「サッカー」はダントツの1位となるが、「テニス」「バスケットボール」が男女ともに支持を集めて、総合ではより上位にランクされている。

公立（3年制）以外の中学に進学する子どもの保護者の人気を集めたのが、「ブラスバンド」（16.5％）、「ESS」（13.9％）、「科学」（12.7％）で、公立に進学する子どもの保護者とかなり差が出た結果となっている。