R.U.
(株)学研スタディエ 進学塾サインワン 講師
「進学塾サインワン」は、埼玉県内に30教室以上を展開する、学研塾グループの一員です。地元埼玉県に密着し、40年の伝統を持つ「進学塾サイシン」が、定期テストの成績向上と埼玉県公立難関校合格に徹底的にこだわるため、2017年から新たに塾名を「サインワン」に変更しスタートしました。小学3年生から高校3年生までを対象に、成績向上、第一志望校合格を目的とするサインワンで、講師を務めるR.U.に話を聞きました。
高校生のときに1年間カナダ留学をしていたことがあり、そこで好きになった外国語(英語)の楽しさを子どもたちに伝えたかったからです。サインワンを選んだ理由は、海外勤務にも挑戦できるからです。サインワンの運営会社にあたる“学研スタディエ”は、ベトナム、マレーシア、シンガポール、台湾に校舎を持っており、アメリカにも開校を予定しています。今すぐに異動という話ではありませんが、第1希望はアメリカ、第2希望はベトナムとして、転勤の希望を出したところです。現地では主に日本人の子どもたちに向け、ここと同じように進学指導、学習指導を行うことになります。
(株)学研スタディエが運営しているサインワンだけではなく、学研グループの塾は最先端のデジタル技術を活用しています。
特に、サインワンオンライン校で取り入れている“FAMcampus”は画期的です。これは、オンライン授業前後のコミュニケーション課題を補完し、生徒の学習意欲や向上心につながる教育メタバースです。 FAMcampusは、サインワンだけではなく、学研グループの他の塾でも活用されているデジタルサービスです。所属する生徒は、仮想空間の中でアバターを使うことで、先生やほかの生徒さんとのコミュニケーションが可能です。これにより、「自宅にいながら実際の塾に通っているような感覚」を持っていただけます。仮想空間の中でクラスメイトと仲良くするのもいいですし、お気に入りの先生と授業前に雑談をすることもでき、さまざまなコミュニケーションがとれます。オンラインでの学習になるため、保護者の方々の目の届く場所で勉強に取り組んでいただけるのも大きなメリットです。 また、サインワンの特別講座においては、GDLS(Gakken Digital Learning System)を使用しています。これは、学研の豊富な問題コンテンツをタブレットや PC で学習できるようにした最先端のデジタル教材です。AI と連携した個別最適化教材で、演習問題には学研塾グループの優秀な講師陣による解説動画もつき、生徒の学びを完全サポートします。
「G-PAPILS」 はGDLSを活用し、自ら勉強する習慣をつける、自立学習を目指した学習塾です。「うちの子はまったく勉強しません」といった、保護者さまのお悩みをよく耳にします。 従来型の学習塾では、学習力の定着を宿題に頼っているところが少なくありません。しかし自宅で勉強できる子もいれば、まったくできない子もいます。宿題による学習力定着が難しい理由はここにあります。必要なのは「自学力」であり、「自分で考え、学ぶ力」です。学びフリーコースなら、「好きな曜日」、「好きな時間帯」を選んで学習することが可能です。また、定期テスト前は、集中的に通塾日を増やすことも可能です。アンケートでは97%の受講生が「G-PAPILS」に満足と回答しています。
電子黒板をスイッチャーと連携することで、画面共有・切り替えなどのムダな時間を削減できます。ボタン一つで切り替えができることで、限られた時間を有効的に使えます。 電子黒板を使用することで、事前にデジタル教材の準備は必要ですが、板書する時間が大幅に減少しました。その分、生徒たちのことをしっかりと見ることができます。また同じスライドを使用することで、授業の型の統一が図れ、指導の質が上がることも大きなメリットです。
私は小学4年生から中学3年生までの国語と英語、社会をメインに教えているのですが、どの学年にも、勉強に対して良い印象を持っていない生徒はいます。彼らに対し、いかに勉強に興味を持たせるか、寡黙な生徒や宿題をやってこない生徒に対してどのように接するかが大変な部分にあたると思います。そうした場合は、それぞれの児童、生徒ごとに興味のある事柄と勉強をつなげるようにしています。教科にもよりますが、たとえば何かのスポーツをやっている子の場合は、「そのスポーツに使われている単語は、もともとこういう英語なんだよ」と話をすると少しずつ心を開いてくれたり、英語を勉強しようかなという気になってくれたりするので、勉強以外の会話も大切にしています。
楽しいことは、自分の専門教科以外のいろいろな教科の先生と話ができて勉強になることや、生徒たちと話をしていてちょっとした豆知識を話すことで盛り上がるところです。先ほどの話にもつながりますが、英語が苦手な中学生に対して「英語は別世界の言葉ではなくて、たとえば電車のアナウンスで“Thank you for using the JR Yamanote line.”とか、日常の中にもあるんだよ」といった話をすると「確かに」と納得してくれることも多いですね。そうやって、児童、生徒たちが授業に興味を持ち始めてくれたり、教えた範囲がわかるようになったりすることは、大きなやりがいです。
先日、英検®を受けた生徒たちが全員合格しました。英検®は3級からスピーキングのテストがあり、その3級と準2級、2級を受ける10名ほどの生徒に向けて、面接の模擬練習を2~3週間くらいかけて行ったのですが、その全員が合格してとてもうれしかったです。それぞれの生徒の保護者の方に、すぐに「おめでとうございます」と伝えたのですが、あまりにうれしい出来事だったので、自分の親にもこのことを報告しました。またこのほかにも、小学6年生の英語の授業を受けている児童から「先生のおかげで英語が楽しい」と言ってもらえて、またその子のお母さまから「学校で発音を褒められるようになりました」と感謝のお言葉をいただいたこともうれしかったですね。
「学研塾講師検定」があることです。サインワンに所属する講師はもちろんのこと、学研グループに所属する講師は大学生のアルバイトも含め、毎年、検定試験の受験が義務づけられています。「教務力テスト」と「授業力アンケート」が、厳しい審査で判定される試験です。教務力テストでは、最新の入試問題への対応、授業力アンケートでは日々の授業の質の向上が求められています。特に「授業力アンケート」は「この先生の授業を引き続き受けたいと思いますか」など厳しい質問が並んでおり、それを生徒に忖度なく答えてもらい回答を集計して得点化するので、ある一定の時期だけ本気でがんばればよいわけではありません。日々の授業の中で常に評価されることで、授業の質が担保され、生徒に有益な時間を提供できていると思います。
進学塾なのでより偏差値が高い学校に受かってもらいたいという前提はありますが、個人としては、生徒一人ひとりが自分に合った志望校を自分の意志で見つけ、そこに合格するという経験を通して、自立した、志のある輝いた人を育てたいと考えています。また、英語や外国語に興味を持ってもらい、グローバルに活躍できる人を生み出したいですね。
R.U.
(株)学研スタディエ 進学塾サインワン 講師
2023年、新卒として入社。現在2つの校舎を兼任し、小学4年生から中学3年生までを対象として、主に英語、国語、社会を教える。期間限定で英検®対策も行い、特に面接の模試を得意とする。また授業外では、校舎運営のための事務作業(掲示やイベント運営)も行っている。幼少期からパズル系全般が好きで、一度やり始めたら止まらない。
※ご紹介した情報、プロフィールは取材当時(2023年10月)のものです。