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小学生白書Web版 2010年9月調査 調査結果

第2章 小学生の日常生活についての意識と実態

遠藤宏美(明治学院大学非常勤講師)

2.小学生の日常生活時間とその内実
(2)高学年になるにつれ、読書と遊びの時間は減少、テレビ視聴とゲーム遊びの時間は増加
②テレビを見る時間

 では、テレビを見る時間はどうであろうか(図2~7)。
 全体では約半数(47.2%)の子が、テレビを「1時間~2時間未満」見ているようである。次いで「2時間~3時間未満」も約3分の1(33.1%)と多く、全体として小学生の子どもたちがテレビを見ているのは1時間から3時間の間であるといえるだろう。

帯グラフ

図2-7.テレビを見る時間

 学年別にみると、1年生には「見ない」(2.5%)、「30分~1時間未満」(11.5%)とテレビに接する時間が短い子が多く、逆に3時間以上と長い時間テレビを見ている子の割合も他の学年に比べて少ない(9.5%)。しかし2年生になると1時間未満の短い時間の視聴が減り、長時間視聴が増えている。特に「3時間以上」テレビを見ている2年生は15%と、他の学年よりも多い。その後は「3時間以上」視聴の割合は減少するものの、「2時間~3時間未満」見ている子の割合が増加する傾向にあり、長時間化しているといえる。6年生では、2時間未満(「見ない」「30分~1時間未満」「1時間~2時間未満」)の割合と2時間以上(「2時間~3時間未満」「3時間以上」)の割合の比が逆転し、2時間以上が上回っており、テレビを長い時間見ていることが見て取れる。

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