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研究分野:教育情報研究分野

シリーズ「教育大変動」を語る

第6回

「現役教員にも教員免許更新制度を適用」

講習で重視されることは何か?
古川:
 免許を更新するためには、2年間で30単位ほどの講習を受けることになりますが、特にどのようなことが重視されるのでしょうか?
梶田:
梶田叡一 これから教員養成部会がこの中身を詰めていくことになります。大事なことは、まず変化に対応するということです。例えば子どもの発達の仕方について現状を再認識してもらうということがあるでしょう。

 例えば10年前には、子どもが親を殺すなんていう事件はそうたくさんは出て来なかった。そういうことが起こるのは、心の育ちの未成熟な部分があるわけで、どうしてそういう未成熟なところができてしまうのか? これも講習でやらないといけないことでしょうね。
 同時にカリキュラムの面で、指導要領も10年に1回変わりますから、学び直す必要があります。

 もう一つは、教師という仕事のミッション・使命の再確認です。教師は聖職かどうかは別にして、少なくとも特別な使命を持っていることは、争う余地のないことです。しかし今日、それを再確認し、自分を奮い起こさなければいけないのではないでしょうか。
古川:
ほかにも、保護者や地域とのコミュニケーション能力も求められています。
梶田:
 保護者のあり方もどんどん変わってきています。昔みたいに全部学校にお任せということはなく、学校の一挙手一投足をよく見ていて、それに対して意見を言うわけです。
 学校のやり方一つひとつに対して、批判的に物を申す方も増えてきました。しかし、けんかをしてもどうにもなりません。保護者と学校、家庭と学校というものが本当に手を結ばないと駄目なんです。そういうときのコミュニケーション、連携の仕方はどういうふうにしたらいいか、これは非常に大事ですね。

 さらには「危険」の問題も地域との連携がなければ対応できない問題で、これからますます重要になるでしょう。

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