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研究分野:教育情報研究分野

シリーズ「教育大変動」を語る

第12回

能動的に学習する授業と教師のフォローが学力の高い子どもを作る!

先生の指導方法そのものが、学力を左右する!
古川:
 今回の調査結果から、学級の指導方法、授業の方法というのは、やはり敏感に学力に反映されていると結論付けてもよいでしょうか?
山崎:
 もちろん授業方法以外にも、学級の風土(雰囲気)や教師の児童生徒に対する理解度、子どもたち自身の学習に対するモチベーションや家庭での学習状況なども大きく影響することが、同じ調査からわかっています。各グラフで示した授業方法に関する調査項目に加えて、上記の調査項目を含め多項分析(多変量分析)を行っていますが、やはり授業方法が学力に大きな影響を与えることが実証されています。
古川:
 この調査結果をふまえ、現場の先生方はどう授業改善に取り組んでいけばよいでしょうか。
山崎:
 「子どもたちに勉強をさせるにはどうしたらいいか」を考えることは、ある意味で教師本来の役割だとも言えます。それには、授業をやりっ放しにするのではなく、研修会を開くなど、同じ学年や教科を担当する先生方が協調しあいながら、改善のためには何をなすべきか検討していかれてはどうでしょう。

 来年度(平成19年度)からは、全国学力調査も行われます。そのデータを全国の各学校で、授業改善のための基礎資料として活用されるとよいと思います。他の学校と指導方法を比較するのもよいでしょう。学校評価の「Plan-Do-Check-Act」という、一連の流れの中に、これらを位置づけることが大切だと思います。

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